「能面と能装束-みる・しる・くらべる-」展 三井記念美術館
三越前
chariot

日本橋の三井記念美術館では「能面と能装束-みる・しる・くらべる-」展が
開かれています。
会期は9月21日(日)までです。

能001


「翁(白色尉(はくしきじょう))」 伝日光作 室町時代 重要文化財
能001

「式三番」と呼ばれる、神事芸能として演じられる三つの演目のうちの「翁」の面です。
天下泰平を寿ぐ長老の顔を表し、あごは顔と切り離して紐でつなぐという古い形を
残しています。
面そのものが神として扱われ、演者は舞台の上で面箱からこの面を取り出して
顔に付けます。

「孫次郎(オモカゲ)」 伝孫次郎作 室町時代 重要文化財
能002 能004

金剛座の太夫だった金剛右京久次(孫次郎)が若くして亡くなった妻の面影を写して
打った面といわれています。
どこか儚げな表情を浮かべています。

「小面(花の小面)」 伝龍右衛門 室町時代 重要文化財
能002

豊臣秀吉が愛好したという雪・月・花の小面の一つです。
雪は京都の金剛宗家にあり、月は江戸城の火災で焼失したそうです。

この展覧会では何点かの面は裏側も見えるようになっています。
この面には金泥で、「秀吉公拝領 花小面 タツエモン作 天下三面之内」と書かれています。

「不動」 室町〜江戸時代 重要文化財
能003

不動明王を模した面で、仏像と同じく、右目が天を、左目が地を向く天地眼になっています。
裏には普通、漆が塗ってあるのですが、この面は素地のままです。
顔から外すことが出来ない、「肉付きの面」とも呼ばれているのは、仏像の顔を剥がしたように
見えるためかもしれないとのことです。

似た種類の面も対になって並べられていて、その違いが解説されています。

「紅白萌黄段亀甲石畳雲板蝶火焔雲笹模様厚板唐織」 明治時代
能005

地の色を紅・白・萌黄に区分けし、亀甲文と石畳文を交互に並べ、その上に
蝶や笹、雲板などを置いてあります。
とても手の込んだ、豪華な衣装です。

「刺繍七賢人模様厚板唐織」 明治時代
能006

びっしりと刺繍で描いた、竹林の七賢人、唐子、鶴亀、獅子、象などで埋め尽くしています。
真ん中にはハリネズミまで居ます。

「赤楽茶碗 銘 鵺」 道入作 江戸時代 17世紀
三008

茶室に置かれています。
赤々とした茶碗で、胴に雲のような黒い塊が見えます。
平家物語に出てくる、夜な夜な御所の上に現れて近衛天皇を悩ませ、
源頼政に退治された鵺(ぬえ)になぞらえた名です。
「鵺」は能の演目にもなっています。
今年、重要文化財に指定されました。

展示室7では『三越伊勢丹所蔵 歌舞伎衣裳「名優たちの名舞台」』が開かれています。
六代目尾上菊五郎など歌舞伎の名優の着た豪華な衣装13点が展示されています。


「正月飾文様打掛」 六代目尾上菊五郎着用 昭和時代
能007

「助六所縁江戸櫻(すけろくゆかりのえどざくら)」で三浦屋の花魁、揚巻の着た打掛です。
背中に、橙、御幣、金色の縄を付け、羽子板、羽根、門松、梅花、手毬をあしらった、
正月尽くしのめでたい趣向です。

能の幽玄と華麗をともに楽しめる展覧会です。

展覧会のHPです。


三井記念美術館の次回の展覧会は特別展、「東山御物の美―足利将軍家の至宝―」です。
会期は10月4日(土)から11月24日(月・振替休)までです。

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【2014/08/21 22:30】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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