「日本の美を極める 近代絵画が彩る四季・花鳥・風情」展 ホテルオークラ東京アスコットホール
六本木一丁目・神谷町
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虎ノ門のホテルオークラ東京アスコットホールではチャリティーイベント、
「第20回秘蔵の名品アートコレクション展」として、
「日本の美を極める 近代絵画が彩る四季・花鳥・風情」展が開かれています。
会期は8月31日(日)までで、期間中は無休です。
今回の展覧会の純益は日本赤十字社等を通じて、社会貢献のために寄付されます。

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8月8日にブロガーナイトがありましたので、行ってきました。
監修の熊澤弘さんの解説を交えての鑑賞会でした。
展示は日本の自然を描いた作品と美人画の二つが中心で、約80点が展示されています。

写真は主催者の許可を得て撮影したものです。

広々とした展示室です。
正面に横山大観の「夜桜」と竹内栖鳳の 「河畔群鷺」が見えます。

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高橋由一 「墨水桜花輝耀の景」 明治7年(1874) 府中市美術館
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高橋由一は明治の洋画の草分けです。
広重風の構図に洋風の写実という、由一の模索が偲ばれる作品です。

上 横山大観 「四季の雨」 明治30年(1897) 東京藝術大学
下 横山大観 「山四趣」 大正14年(1925) 大倉集古館

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四季を描いた、制作時期の異なる掛軸を一緒に観られるように、工夫して展示してあります。

「四季の雨」より「春」
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「山四趣」より「春靄」
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東山魁夷 「渓音」 昭和61年(1986) 東京藝術大学
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大きな作品で、青や緑の多い東山魁夷には珍しく、赤色を中心にしています。
深みのある色調の中に滝の音が響いています。
赤目四十八滝の写生を基にしているそうです。

横山大観 「夜桜」 昭和4年(1929) 大倉集古館
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左隻
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右隻
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横山大観の代表作で、篝火に浮かび上がる満開の山桜と山の端にかかる満月です。
豪華極まりない装飾画で、桜の花はおしべまで描き込んであります。
周辺を暗く描いているので、桜は吹き上がるように輝いて見えます。
昭和5年(1930)にローマで実現させた、「羅馬開催日本美術展」に
出品された作品で、ローマでは特に評判の高かったそうです。

竹内栖鳳 「河畔群鷺」 明治37年頃(c.1904) 公益財団法人ひろしま美術館
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金屏風に墨と胡粉だけで描いた、引き締まった画面です。
白鷺は簡略な筆遣いですが、見事にその姿を表しています。

木島櫻谷 「竹林老狸」 制作年不詳 古川美術館
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木島櫻谷は四条派伝統の写実に近代的な感覚の加わった作品を描いています。

今年の初め、泉屋博古館分館で開かれた、「木島櫻谷―京都日本画の俊英」展の記事です。

松林桂月 「南天」 昭和33年(1958) 株式会社明治座
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松林桂月は気品のある画風を特徴としています。

今年の春、練馬区立美術館で開かれた、「松林桂月展―水墨を極め、画中に詠う」の記事です。

上村松園 「桜狩の図」 昭和10年(1935) 培広庵コレクション
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桜の模様の振袖に亀甲模様の帯の娘さんは花見に出かけるところでしょうか。
お嬢さんと女中の組合わせは鈴木春信などの浮世絵にも見られます。

池田蕉園 「秋思」 明治40年頃(c.1907) 培広庵コレクション
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こちらは秋の風情で、菊模様の振袖姿の女性が文机にもたれています。
簾越しに描いてあるのが見せ所で、上村松園もよくこの技を使っていました。
培広庵コレクションは美人画の個人コレクションで、この展覧会にも数点、展示されています。

安井曾太郎 「静物」 昭和17年頃(c.1942) 個人蔵
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静物画もあります。
仏手柑と赤かぶという、鮮やかな色彩の取合わせで、画面の区切り方もセザンヌ風です。

他に、円山応挙、下村観山、奥田元宋、伊藤深水、橋本明治、小倉遊亀、
加山又造、中島千波、などの作品も展示されています。

普段はなかなか観る機会の無い、企業や個人の所蔵する作品もあり、この機会に
観に行かれることをお勧めします。

展覧会のHPです。

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【2014/08/13 21:58】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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