『ディスカバー、ディスカバージャパン 「遠く」へ行きたい』展 東京ステーションギャラリー
東京
chariot

東京駅の東京ステーションギャラリーでは、『ディスカバー、ディスカバージャパン
「遠く」へ行きたい』展が開かれています。
会期は11月9日(日)まで、入館料は一般900円です。

 ディ001


日本万国博覧会の終わった翌月の1970年10月から当時の日本国有鉄道は電通の
プロモーションによる、「ディスカバージャパン」キャンペーンを始めています。
この大キャンペーンを、ポスター、ビデオ、パンフレット、雑誌、チケットなどの資料によって
振り返る展覧会です。

万博終了後の旅客確保を目的とし、対象も若い女性を中心とした個人客に絞った企画で、
1976年12月まで続けられています。

富士ゼロックスのCM、「モーレツからビューティフルへの」放映や雑誌、「an・an」の創刊が
同じ1970年で、自分らしいライフスタイルを求める風潮に合った企画となっています。

ディ003


キャンペーンの一環として1970年に始まった紀行番組、「遠くへ行きたい」は現在も続く
長寿番組で、会場では伊丹十三が長野県飯田市の下栗を訪れた時の回などが
放映されています。

面白いのは特に初期のポスター類は場所の特定が出来ない、イメージ的な画面になって
いることで、このキャンペーンがディスカバー「自分」であることを示しています。

キャンペーンのコンセプトもディスカバー・マイセルフで、マイセルフを言い換えて
「美しい日本と私」という副題になったそうです。
この言葉が川端康成のノーベル賞受賞講演の題、「美しい日本の私」に似ているので、
川端に使用の許可を求めたところ、快諾を得ています。

一方で、「ディスカバージャパン」キャンペーンはほとんどの文化人、知識人からは
批判的に見られていたそうですが、日本と自分を無条件で肯定することへの反発が
あったのかもしれません。

写真雑誌、「アサヒカメラ」では「DESCOVERED JAPAN」という、現実の日本を写すという
テーマの特集を組んでいます。

1972年5月号には北井一夫撮影の写真が載っています。

北井001

2012年に東京都写真美術館で開かれていた、「北井一夫 いつか見た風景」展に
展示されていた写真で、青森県の五能線での撮影です。

「北井一夫 いつか見た風景」展の記事です。


ディ002

チラシに載っているポスターは金沢の俵屋という飴屋さんで、初冬の情景です。
北陸新幹線の金沢までの開通が近いということで、会場の最後にも同じ店先を使った
2006年のJR西日本のポスターが展示されています。

金沢出身の詩人、室生犀星が抒情小曲集の中で、都会に出て来た地方人の哀歓を
「ふるさとは遠きにありて思ふもの」と詠ったのは1918年ですが、「ディスカバージャパン」では
都会人が自分を求めて地方の知らない街を歩いています。

展覧会のHPです。

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【2014/09/30 20:04】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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