「デ・クーニング展」 ブリヂストン美術館
京橋・東京
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京橋のブリヂストン美術館では、「デ・クーニング展」が開かれています。
会期は2015年1月12日(月)までです。

ク001


ウィレム・デ・クーニング(1904-1997)はオランダ出身の画家で、1926年にアメリカに渡り、
以後アメリカで活動しています。
第二次世界大戦後のアメリカで興った抽象表現主義の画家として知られています。
展覧会では1960年代によく描かれた、女性像を中心にした油彩、素描など35点が
展示されています。

コロラド州のジョン・アンド・キミコ・パワーズ・コレクションからリョービ・ファウンデーションに
寄贈された作品が中心で、これらはほとんど公開されたことが無いそうです。

ジョン・アンド・キミコ・パワーズ夫妻は1960年代からポップ・アートのパトロンとして
多くの作家を支援し、個人としては最大級のポップ・アートのコレクションを
つくり上げています。
ジョン・パワーズ氏が亡くなった後もキミコ夫人は積極的に支援活動を続けています。

「リーグ」 1964年 油彩、板に貼られた新聞紙 リョービ・ファウンデーション 
ク002

明るい暖色を使って、勢いよく筆を走らせていて、わずかな描線によって
女性像であることが分かります。
2枚の絵を上下でつなぎ合わせてあるように見えます。
新聞紙の上に描かれていて、地の部分の活字が透けています。

「サッグ・ハーバー」 1965年 
 油彩、板に貼られた紙、マスキング・テープ リョービ・ファウンデーション


ク006

マスキング・テープを縁取りのように縦横に貼ってあり、カンヴァスに描くという概念を
外れているようです。
サッグ・ハーバーはニューヨーク州の地名ですが、描かれているのは女性のように見えます。

「ふたりの女」 1965年 油彩、板に貼られた紙 リョービ・ファウンデーション
ク003

「歌う女」 1965年 
 油彩、カンヴァスに貼られた紙 リョービ・ファウンデーション

ク004

金髪なので、マリリン・モンローを思い出します。
1951年に描いた、「マリリン・モンローの習作」という素描もあります。
モンロー自身は1962年に亡くなっています。

「無題」 1969年 
 油彩、板に貼られた和紙 リョービ・ファウンデーション

ク005

「無題」という通り、ほとんど抽象画のようになっています。
デ・クーニングの作品は具象画と抽象画の間のような絵で、具象からはみ出していく
面白さがあります。
思いのままに表現しているところと云い、抽象表現主義という呼び方が当てはまります。

楽天的だった時代のアメリカの雰囲気の残る作品ですが、1960年代はベトナム戦争が
泥沼化し、公民権運動が盛んになった時代でもあります。
展示されている作品は1960年代後半に集中しているので、別の時代の作品も通して
観たいものです。

展覧会のHPです。


2013年に国立新美術館で、ジョン・アンド・キミコ・パワーズ・コレクションを紹介する、
「アメリカン・ポップ・ア-ト展」が開かれていました。

「アメリカン・ポップ・ア-ト展」の記事です。

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【2014/10/19 20:45】 美術館・博物館 | トラックバック(1) | コメント(0) |
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blog_name=【Art & Bell by Tora】 ♥   ウィレム・デ・クーニング展 @ブリヂストン美術館
 
 ウィレム・デ・クーニング Willem de Kooning(1904‐97)は、ジャクソン・ポロックと並ぶアクション・ペインティング / 抽象表現主義の創始者の一人として、20世紀美術史の上に重要な位置を占めている。  しかし国内でデ・クーニングを見る機会は非常に少ない。自分のHP / Blog を検索してみると、1993年2月に上野の森美術館で開かれた「MOMA展」で《女》を見た...
【2014/11/08 11:53】

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