「鋼の超絶技巧画報 髙荷義之展」 文京区 弥生美術館
根津・東大前
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文京区の弥生美術館では「鋼の超絶技巧画報 髙荷義之展」が開かれています。
会期は12月25日(木)までです。

髙荷001


髙荷義之さん(1935~)はプラモデルの箱に描く「ボックスアート」の第一人者で、
戦車、軍艦、航空機などを精密に、そして劇的に描いた作品で有名です。
旧来の兵器ばかりでなく、ガンダムなどのアニメのモデルも手掛ける、
幅の広い領域の持ち主です。

髙荷さんは1954(昭和29)年に挿絵画家を目指して前橋から上京し、最初は動物の絵などを
描いていました。
1960年代の戦記ブームとともに兵器を手掛け始め、少年サンデーなどの表紙絵を担当し、
1963年からはボックスアートも描くようになります。

「スターリン戦車」 1963年
髙荷002

未発売製品の箱絵の原画です。
第二次世界大戦末期の1944年に完成したIS-3型で、極端な傾斜装甲を特徴にしており、
重量約46t、強力な122㎜砲を装備しています。
絵ではドイツの重戦車ティーガーを撃破していますが、実際には実戦投入前に戦争は
終わっていたようです。
鋼の質感、戦車の重量感を巧みに表し、都市の廃墟も描き出して、臨場感あふれた画面に
仕上げています。

「少年サンデー」(小学館)1963年41号表紙原画
髙荷003

終戦まで生き残り、奇跡の駆逐艦と呼ばれた「雪風」です。
マストに軍艦旗を掲げ、波を蹴立てて進み、連装砲が火を吹いています。
艦橋の測距儀も敵方向を向いています。


図鑑やムックにも描いています。

川中島の戦いでは上杉謙信も武田信玄も騎乗して川を疾駆しながら太刀打ちしています。
槍で謙信の馬を突いたと云われる原大隅守や上杉軍の龍の旗も描き込まれています。

長岡戦争でガトリング砲を操作する河井継之助たちの絵もあります。


髙荷さんはインディアン(ネイティブ・アメリカン)にも強い関心を持っています。

「リトルビッグホーンの戦い」 1969年
商業目的でなく、自分の興味で描いた作品です。
1876年にカスター中佐の率いる第7騎兵連隊がスー族やシャイアン族などの連合軍に
包囲され、全滅した戦いです。
人馬の錯綜する激しい戦いを劇的に描き出しています。


綿密な考証と高度な写実が一体となった、迫力のある作品の揃った展覧会です。

展覧会のHPです。

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【2014/12/20 19:08】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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