「歌川広重と江戸、知られざる面白さを巡るトークイベント」 集英社
神保町
chariot

11月27日に集英社でアネックスで開かれた、集英社のアートサイト
「HAPPY PLUS ART(ハピプラアート)」主催による、
「歌川広重と江戸、知られざる面白さを巡るトークイベント
幻の浮世絵 ボストン美術館所蔵 スポルディング・コレクション
を楽しみませんか? 東海道五十三次~江戸百景の巻」に行ってきました。

講師は「ハピプラアート」のコラム、「浮世絵コードで江戸を読む」を連載中の
牧野健太郎氏(NHKプロモーション プロデューサー)です。
牧野さんの軽妙な語り口で、スポルディング・コレクションの歌川広重や
葛飾北斎、喜多川歌麿の浮世絵について伺いました。

スポルディング・コレクションはボストンのスポルディング兄弟が明治末期から
大正期にかけて収集した約6,500枚のコレクションです。
完全に非公開を前提にしてボストン美術館に寄贈されているので、一般の人が
観る機会はありませんが、保存状態も極めて良く、「浮世絵の正倉院」と
呼ばれているそうです。
NHKプロモーションは2003年からボストン美術館と共同で「浮世絵デジタル化プロジェクト」を
始め、スポルディング・コレクションを含む約2万点をデジタルアーカイブ化しています。
作品は1枚1枚、畳紙(たとうがみ)に包まれ、大事に保管されており、撮影に3年、
編集が終わるまでに5年かかっています。

「東海道五拾三次之内 日本橋 朝之景」 歌川広重
浮001

浮002

4月頃の情景で、朝焼け空の下、毛槍と馬印を立てた大名行列の一行が日本橋を渡ります。
橋を北から南へ渡っているので、東海道を下る西国大名と思われます。
「お江戸日本橋七つ立ち」歌われた通り、午前4時頃で、「こちゃ高輪夜明けの提灯消す」と
ありますから、実際はもっと暗かったのでしょう。
明るいうちに遠くまで行きたいので、こんな早い時間の出立になっています。
日本橋の市場で仕入れた魚屋や八百屋の棒手振りが行列を避けるため高札場の方に
寄っています。
江戸市中では町人も土下座の必要はありませんでしたが、行列を横切ろうものなら
斬り捨てられますから、慌てています。
魚屋の盤台に入っているのは鰹や鯛で、まな板も載っています。
町中の軒先や井戸端で客の注文に応じて魚をさばくためのまな板も載っています。
歌舞伎の「髪結新三」でも魚屋が初鰹をおろす場面があったのを思い出します。

「名所江戸百景 水道橋駿河台」 歌川広重
浮003

浮004

端午の節句の情景で、土手の辺りが現在の水道橋駅です。
奥は武家屋敷のある番町で、武家では鍾馗を描いた旗と吹き流しを上げています。
町人は、龍に変わるという出世魚の鯉を上げています。
細かい鱗の表現は彫師の腕を見せています。
遠くに残雪の富士山も見えて、季節感にあふれた作品です。

  江戸っ子は五月の鯉の吹き流し 口先ばかりではらわたはなし


浮世絵の尽きない魅力を味わったトークイベントでした。

「ハピプラアート」のHPです。

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【2014/12/01 19:29】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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