『雪と月と花 ~国宝「雪松図」と季節の草花~』展 三井記念美術館
三越前
chariot

日本橋の三井記念美術館では、『雪と月と花 ~国宝「雪松図」と季節の草花~』展が
開かれています。
会期は2015年1月24日(土)まで、会期中、一部展示替えがあります。
12月26日(金)から1月3日(土)までは休館日です。

雪001


毎年正月恒例の円山応挙筆、「雪松図屏風」の展示に合わせ、雪月花をテーマにした
作品が展示されています。

「雪松図屏風」 六曲一双 円山応挙 江戸時代・18世紀 国宝
応挙009

左隻
応挙007

右隻
応挙008

1月4日(日)からの展示で、それまでは高精度デジタル処理による複製が展示されています。

雪の晴れ間の澄み切った空気の中に立つ松の木です。
穏やかな金地に雪の鮮やかな白が映えています。
立体感のある作品で、特に右隻の松の枝はこちらに向って、張り出している
ように見えます。
応挙の作品は商家にも好まれ、この屏風も三井家の所蔵でした。

「日月松鶴図屏風」(左隻) 六曲一双 室町時代・16世紀 重要文化財
雪003

12月25日(木)までの展示です。
右隻には金の板の太陽が貼られ、クマザサ、タンポポ、スミレ、ツツジが描かれています。
左隻には銀の板の三日月が貼られ、アシ、ヤブコウジが描かれています。
右から左に季節が移り、アシは左に行くほど枯れてきて、時の経過を表しています。
室町時代の屏風絵は後の琳派に比べて、重みがあります。

「秋草に兎図襖」 酒井抱一 江戸時代・19世紀
雪002

一面に斜めに貼ったヘギ板の線の起こす風に、ススキ、クズ、サルトリイバラが揺らいでいます。
空には月がかかり、月から抜け出した白兎が駆け抜けていきます。
酒井抱一らしい、繊細で詩情に満ちた作品です。

「色絵桐巴文水指」 野々村仁清作 江戸時代・17世紀
室町三井005

五三の桐紋と巴紋を大きく描いた水指です。
仁清は武家の注文にも応じていたとのことで、この水指も注文主の紋所を
あしらったのかもしれません。
洗練された姿で、紋には金線が入り、仁清らしく華やいだ風情です。

「志野茶碗 銘 卯花墻(うのはながき)」 美濃大萱牟田洞窯
  桃山時代・16~17世紀 国宝

室町三井002

白い釉を垣根に咲く卯の花に見立てています。
切り立った形で、歪みを持たせ、へらの跡も付け、桃山風の豪快な姿を
しています。
ぷつぷつと気泡の浮いた肌も鮮やかで力強さがあります。

名は箱の裏蓋に貼られた色紙に書かれた古歌に拠っています。

 山里の卯の花墻のなかつ道 雪踏み分けし心地こそすれ

「粉引茶碗 銘 三好粉引」 朝鮮時代 16世紀
三004

茶室に置かれています。
粉引茶碗は高麗茶碗の一種で、生地に白化粧をした上に釉を掛けていて、
粉を吹いたような肌をしています。
釉の掛け残しの火間(ひま)がくっきりと付いています。
戦国時代の武将、三好長慶(1522-1564)が所持していたので、この名があります。

「月宮殿蒔絵水晶台」
象彦(西村彦兵衛) 製 明治~昭和初期 

象007

三井家の保有する大きな水晶球を置くための台です。
水晶を月に見立て、上の板には雲がたなびき、下の板には月にある宮殿といわれる
月宮殿と海中の岩が描かれています。
三井鉱山で採れた水晶、孔雀石、方解石、黄銅鉱などが岩として貼り付けられ、
さまざまな色に光っています。

「紺繻子地雪輪松竹菊蒲公英模様縫箔」 江戸時代・18世紀
雪004

能衣装も何点か展示されています。
縫は刺繍で、笹、雪輪文、タンポポ、カキツバタ、浜松など、箔は金箔を貼る摺箔で、
地の全面に竹が描かれています。

日本人に長く好まれた雪月花を取り合わせて正月を迎えます。

展覧会のHPです。


三井記念美術館の次回の展覧会は特別展、「デミタス コスモス―宝石のきらめき
★カップ&ソーサー―」展です。
会期は2015年2月7日(土)から4月5日(日)までです。

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【2014/12/13 19:24】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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