「博物館に初もうで」 東京国立博物館 2015/1
上野
chariot

上野の東京国立博物館で開かれている新年恒例の「博物館に初もうで」に
今年も行ってきました。
会期は1月12日(月・祝)までです。

初001


「羊」 韓国江原道 朝鮮時代・18~19世
とIMG_0142

正門を入ったすぐ右に立っています。
中国の習慣に倣って、貴人の墓の前に文武の役人や動物の石像が立てられていました。

とIMG_0141

足許に草花が彫ってあります。

本館正面階段の活花は、今年は池坊の蔵重伸さん・中野幽山さんです。

とIMG_0032


「松林図屏風」 長谷川等伯筆 安土桃山時代・16世紀 国宝
左隻
等2-28-2010_003

右隻
等2-28-2010_002

お正月恒例の展示で、国宝室に展示されています。


平安時代のかな書を代表する色紙で、三色紙と呼ばれる、「継色紙」
「寸松庵色紙」「升色紙」の展示もあります。
三色紙は茶席の掛軸として重用されて来ました。

とIMG_0039


「継色紙」 伝小野道風筆 平安時代・10世紀
初004

元は粘葉装(でっちょうそう)の冊子で、料紙を二つ折りした内側に和歌の上の句
と下の句を別のページに継ぎ書きしてあることからこの名があります。
この歌の出典は未詳とのことです。

「寸松庵色紙」 伝紀貫之筆 平安時代・11世紀 重要文化財
初002

中国製の唐紙に古今集が書かれています。
佐久間将監実勝が所有し、菩提所の大徳寺寸松庵に伝来しています。
本作は他所に伝来したものですが、同じ名で呼ばれています。 

 秋のつき山へ
  さやかにてら
      せるは

 おつるもみち
  のかすを
   みよとか

 (古今集巻第五 秋歌下)

「升色紙」 伝藤原行成筆 平安時代・11世紀
初003

清原深養父集を書写してあり、料紙が升のような形をしているので、
この名があります。

「松梅群鶏図屏風」(部分) 伊藤若冲筆 江戸時代・18世紀
とIMG_0061

若冲得意の鶏の群像です。
石灯籠は点描で表されています。

「虎嘯生風図」 円山応挙筆 江戸時代・天明6年(1786)
とIMG_0066

風を起こすと云われる虎が松の枝を揺らす風に嘯く姿です。
円山応挙らしく虎の毛並みの手触りまで巧く表しています。
ちょっと可愛いところが魅力です。

「万歳図」 宮川長春筆 江戸時代・18世紀
とIMG_0073

肉筆浮世絵で、お正月らしく万歳です。

「名所江戸百景・山下町日比谷外さくら田」 
 歌川広重筆 江戸時代・安政4年(1857)

とIMG_0129

羽子板が両方から出ていて、羽根の飛び上がった空には凧が揚がっています。
遠くに富士山も見えます。
男の子と女の子の遊びを巧みに描き出しています。


特別1室は今年の干支、羊にまつわる展示です。

「牡羊小像」 バクトリア(アフガニスタン北部またはウズベキスタン南部)  
  青銅器時代・前2千年紀前半

とIMG_0101

乾燥気候に比較的強い羊は、古代オリエントで農耕が始まった頃には家畜として
飼われていたそうです。

「羊頭部形垂飾」 前7~前6世紀 地中海東岸又はカルタゴ出土 個人蔵
とIMG_0083

青や黄色の色ガラスを使って羊の頭を表しています。
後頭部の輪に紐を通した装飾品と考えられています。

「土製羊小像」 シリア出土 鉄器時代・前600~前300年頃
とIMG_0103

荷駄を載せる鞍の表現された珍しい例です。

緑釉羊圏 後漢時代・2~3世紀
とIMG_0090

羊小屋に3頭の羊がいて、戸も付いています。
王や貴族の墓の陪葬品として作られ、埋納された陶俑です。
「美」という漢字は「羊」に「大」ですから、いかに羊が好まれていたかが分かります。

『羊図(唐絵手鑑「筆耕園」のうち)』 趙福筆 明時代・16世紀 重要文化財
とIMG_0099

唐絵手鑑は、規範とすべき舶来の優れた中国絵画60図を集めたアルバムです。
大陸の生物や風俗を知る貴重な資料ともなっていました。
福岡藩黒田家に伝来していました。

「青玉筆洗」 清時代・19世紀
とIMG_0077

精緻な玉彫で、貝と羊の頭を取り合わせています。

「白玉羊書鎮」 清時代・19世紀
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紙を押さえる、とても小さな重しで、愛らしい姿をしています。

「十二神将立像 未神」 鎌倉時代・13世紀 重要文化財
とIMG_0096

十二神将はその数から十二支と結び付き、11世紀頃から像の頭部に
動物を置くことが一般化したそうです。
この像では頭部の羊は失われていますが、羊の毛並みを表すかのように、
正面の毛束を巻いた形にしています。

「羊と遊ぶ唐美人と唐子」 北尾重政筆 江戸時代・18世紀
とIMG_0113

日本の高温多湿な気候は羊に向かなかったことや食肉文化ではなかったため、
羊は日本では明治になるまで飼育されませんでした。
そのため、羊と山羊を混同した絵が描かれたそうです。
この絵も角が山羊のようです。

「よきことを菊の十二支」 歌川国芳筆 江戸時代・19世紀
とIMG_0109

こちらは山羊のような髭が生えています。

とIMG_0110


本館前では仙丸さんによる太神楽が演じられていました。

とIMG_0134


東京国立博物館のHPの「博物館に初もうで」のページです。

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【2015/01/04 19:28】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(2) |
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  • 新年おめでとうございます。
  • ここ数年、1月2日は東博の「初もうで」に行っており、私にとって新年の恒例行事となっています。
    「松林図」を観られる機会ですし、毎年の干支にちなんだ展示も楽しめます。
    一度、詣でられることをお勧めします。

    今年もよろしくお願いします。

    【2015/01/06 20:15】 url[chariot #/8nqih4Y] [ 編集]
  • おめでとうございます!
  • あけましておめでとうございます!

    今年も猫アリーナさんのアート記事楽しみにしております。
    私は東博でのお正月展に出かけたことがなく…いつか三が日に行ってみたいと願っております。

    どうぞよろしくお願いいたします。

    【2015/01/06 15:52】 url[komichi #41Gd1xPo] [ 編集]
    please comment















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