『キャプテン・クック探検航海と「バンクス花譜集」』展 Bunkamuraザ・ミュージアム
渋谷
chariot

渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムでは『キャプテン・クック探検航海と「バンクス花譜集」』展が
開かれています。
会期は3月1日(日)まで、会期中は無休です。

バ001


ジェームズ・クック(1728-1779)はタヒチ島での金星の太陽面通過を観測するため、
1768年8月26日にイギリスのプリマス港から約90人の乗組員と共にエンデヴァー号に
乗って大西洋経由で南太平洋に向かっています。
観測に成功し、喜望峰回りで1771年7月12日に帰国を果たしています。

「バンクス花譜集」はこの探検に同行した科学班のリーダーのジョゼフ・バンクス
(1743-1820)が、植物学者のダニエル・ソランダー(1733-1782)と共にタヒチや
ニュージーランド・オーストラリア東海岸・ジャワなどで採集した植物標本を743点の
彩色銅版画にしたものです。

植物画を描いたのはシドニー・パーキンソン(1745頃-1771)ですが、自身は航海中に
亡くなっています。

バンクスは帰国後、私財を投じて花譜集の作成に取り掛かりましたが、協力者の
ソランダーの死亡や財源不足のため、事業は中断してしまいます。
再開されたのは1980年代で、完成に10年掛かり、限定100部が出版されています。

展覧会ではそのうち120点が展示され、タヒチなど太平洋地域の民族資料も併せて
展示されています。

バンクシア・セラータ
バンクス003

オーストラリアの固有種で、バンクスにちなんだ学名が付けられています。
ジェームス・クックの探検隊はオーストラリア東海岸に到達した最初の
ヨーロッパ人となっています。

デプランケア・テトラピュラ
バンクス001

オーストラリアで採集されています。

クレロデンドルム・パニクラートゥム
バンクス002

ジャワで採集された植物です。
船はオランダ東インド会社の拠点のあったジャワのバタヴィア(現在のジャカルタ)に
寄港しますが、バタヴィアの衛生状態が悪く、マラリアなどの疫病で滞在中やその後の
航海中に30人以上が亡くなっています。
画家のシドニー・パーキンソンもその中の一人です。

クックの探検隊はイギリスをはじめとするヨーロッパが世界各地に進出して、文物を収集、
調査した動きの一環です。
それはヨーロッパによる植民地獲得につながる活動でもあり、タヒチはフランス、
オーストラリアはイギリス、インドネシアはオランダの植民地になっています。


展覧会のHPです。


次回の展覧会は、「ボッティチェリとルネサンス フィレンツェの富と美」展です。
会期は3月21日(土・祝)から6月28日(日)までです。

ボ001


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【2015/02/22 19:56】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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