国立新美術館 「DOMANI・明日展2008」
乃木坂
chariot


明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。

12月13日から2009の年1月26日(月)まで開かれている「DOMANI・明日展2008」
を観に、六本木の国立新美術館に行ってきました。

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入口を見上げたところです。

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正式には「未来を担う美術家たち DOMANI・明日展2008 文化庁芸術家
在外研修の成果」という、長い名前です。

文化庁が1967年度から実施している、若手芸術家を研修のため海外に派遣する、
「芸術家在外研修(新進芸術家海外留学制度)」の成果を発表する展覧会です。

この制度では最近は年に100人以上が派遣され、洋画の絹谷幸二、バレエの
森下洋子、狂言の野村萬斎も派遣されたそうです。

今回は以下の15名の作品が展示されています。

中井貞次(染織)、田中信太郎(彫刻)、原直久(写真)、石井勢津子
(ホログラフィー)、舟越桂(彫刻)、山本富章(絵画)、ヒグマ春夫(映像)、
馬場磨貴(写真)、小林浩(絵画)、開発好明(現代美術)、駒形克哉(絵画)、
伴戸玲伊子(日本画)、山本晶(絵画)、小山利枝子(絵画)、菱山裕子(立体) 。

最近の派遣生を中心にしているとのことですが、かなり以前の派遣者も
含まれています。

このうち、何人かについての感想を書いてみます。

出展者中では、彫刻の舟越桂がポスターでも一番大きく扱われています。

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スフィンクスシリーズを始め、私が9月の目黒の東京都庭園美術館での
「舟越桂 夏の邸宅展」で観た何点かが展示されていて、おお又お会いしましたね、
といった気持です。

最近の舟越桂の、具象の追及と謎めいた造型が一体となった作品は、
何度観ても色々想像するところがあります。
「言葉をつかむ手」は若い女性の半身像で、肩から生えている手はリアルに
作られていますが、右腕は荒削り、左腕は鋸で切り出したままの形です。
最初から全体を構想して作ったというより、あれこれやってみたらこうなりました、
という感じが面白いのです。


駒形克哉の作品は金色の色紙による細密な切り紙細工です。

西洋のモチーフと中国の切り絵を一緒にしたり、切り紙特有の左右対称画面を使って、
若い女性と骸骨による、中世メメント・モリ(死を想え)の世界を表したりもしています。
ミラーボールの回る、照明を少し暗くした展示室に並べられた作品は黄金色に輝き、
独特の雰囲気です。

切り紙細工の他に、「幾何学の寓意」という題の、ボッシュの絵のような小さな
細密画が3点並んでいましたが、どれもまったく同じ大きさ、同じ絵柄です。
幾何でいう、「合同」の寓意でしょうか。

駒形克哉は千駄木の指物屋さんの「下徳」の4代目ということです。
「下徳」は不忍通り沿いにある、江戸指物店で、私も知っているお店なので驚きました。
湿度管理に気を遣った店内に桐箪笥や小卓や小物入れが並んでいるのをショーウインドウ
から見ることが出来ました。
指物仕事は細かい作業の積み重ねなので、駒形克哉の細密描写の根はそこに
あったのかと思いました。


日本画の伴戸玲伊子は抽象化された風景画が展示されていました。
よく観ると風景画ですが、具象を避け、風景の広がりそのものを描こうと
しているように感じます。

本人のブログによれば秋野不矩の絵が好きとのことです。
秋野不矩といえば力強い絵を描いた女性画家で、特にインドの大河を渡る
水牛の群れを描いた「ガンガー」は、単純化された画面と色彩が広大なインドの
大地を感じさせる作品です。
伴戸玲伊子の目指すところが分かるような気がします。

1階の「カフェ・コキーユ」で一休みです。

コーヒー320円とアプリコットペストリー250円です。
疲れたときの甘い物は格別です。

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カフェはエントランスの一角にあって広々としています。

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テラス席もあります。

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中から見たテラス席です。

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遠くに六本木ヒルズも見えます。

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国立新美術館は幾つもの展覧会を同時に開けるように、3階建て展示スペースが
廊下に沿って、1A、1B、・・・、2A、2B、・・・、3A、3B、・・・と並んでいて、
何だか学校の校舎のようです。
コーヒー牛乳やコロッケパンは売っていませんでした。

次回は1月21日から加山又造展が開かれるそうです。

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【2009/01/01 08:00】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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