「花と鳥の万華鏡―春草・御舟の花・栖鳳・松篁の鳥―」展 山種美術館
恵比寿
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恵比寿の山種美術館では、「花と鳥の万華鏡―春草・御舟の花・栖鳳・松篁の鳥―」展が
開かれています。
会期は4月12日(日)までです。

花鳥001


日本画の中心の画題である花鳥を描いた作品の展覧会です。
江戸から平成まで、約60点の作品が展示されています。

「四季花鳥図」 鈴木其一 19世紀中頃(江戸後期)
江戸7-19-2010_002

二曲一双の屏風の左隻で、秋冬の図(部分)です。
薄、菊、女郎花、竜胆、ナナカマド、ワレモコウなどの下に、つがいの
オシドリが居ます。
さまざまの草花を活け花のように手際よくまとめ、濃密に描き出した画面は
とても豪華です。

「百花」(部分) 田能村直入 1869年(明治2年)
百花006

100種類の花を描き留めるようにとの明治政府の命で、春夏秋冬の花を
長い巻物に描いています。
今で言うボタニカルアートで、溢れるような花の生命をびっしりと描き込んで
います。
田能村直入(1814-1907)は田能村竹田の養嗣子で、京都府画学校
(現在の京都市立芸術大学)の初代校長を務めています。

速水御舟 「百舌巣」 1925年
御舟002

モズの雛を描いていて、宋画の雰囲気があり、緊張感と一種の凄味を感じます。

速水御舟 「翠苔緑芝」 1928年
速10-6-2009_007

速10-9-2009_002

四曲一双の金箔地の屏風で、速水御舟の代表作の一つです。
右隻はに枇杷と青桐、つつじです。
枇杷の木には、まだ青い実から熟れた実まで付いていて、木の下では
黒猫が振り向いています。

左隻には紫陽花と2匹の白兎です。
紫陽花は咲き始めから満開まで様々に咲いています。
白兎は、向こうに黒猫がいるのも知らずに、呑気に草をかじったり、
寝ころがったりしています。

琳派風の装飾性を極め、きっちりとまとまった、近代的な作品です。
御舟の言葉、「もし無名の作家が残ったとして、この絵だけは面白い絵だと
後世言ってくれるだろう」。

奥村土牛 「兎」 1947年頃
ど003

奥村土牛らしい、耳を立ててきりりとした描きぶりですが、丸い姿に愛らしさがあります。
赤い芥子の花との取り合わせも効いています。

上村松篁 「白孔雀」 1973年
山種003

大きな作品で、ハイビスカスとともに描かれた白孔雀は眼を見張る長さの輝く飾り羽を
伸ばしています。
鳥の絵を好んで描いた上村松篁らしい、くっきりとした明快な作品です。
胡粉で描いた羽根は白く輝いています。
少年の頃に観た石崎光瑶の「燦雨」に感銘を受け、いつかは熱帯のインドや孔雀を
描こうと思ったとのことで、同じ題名の作品を1972年に描いています。

石崎光瑶の「燦雨」は富山県の福光美術館が所蔵しています。


会場に咲く花と飛び交う鳥、春を感じる展覧会です。

山種美術館のHPです。

次回の展覧会は特別展、「上村松園生誕140年記念 松園と華麗なる女性画家たち」展です。
会期は4月18日(土)から6月21日(日)までです。

松園001

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【2015/03/11 20:03】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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