「京都・細見美術館 琳派のきらめき-宗達・光琳・抱一・雪佳-」展 日本橋髙島屋
日本橋
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日本橋髙島屋では「琳派400年記念 京都・細見美術館 琳派のきらめき
-宗達・光琳・抱一・雪佳-」展が開かれています。
会期は5月11日(月)まで、入場料は一般800円です。

琳派001


京都の細見美術館の所蔵する琳派の作品、約90点を展示する展覧会です。
細見美術館は大阪の実業家、細見家3代にわたる、日本美術のコレクションを
収蔵展示する美術館です。

「忍草下絵和歌巻断簡」 本阿弥光悦・書 俵屋宗達・下絵 江戸前期
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藤や忍草を金銀泥の版で摺ってあります。
忍草は檜などの実際の葉を版木替りに用い、藤は同じ版木を繰り返し使ってあるそうです。

  山陰やさらでは庭にあともなし春ぞ来にける雪のむら消え

                       新古今和歌集 藤原有家

 「双犬図」 俵屋宗達 江戸前期
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子犬が合っている図で、黒犬にはたらし込みが使われ、むくむくした感じを出し、
白犬は薄墨で輪郭線を描いています。
子犬は円山応挙や長沢芦雪もよく描いた画題です。

「秋草図屏風」 2曲1双 喜多川相説 江戸前期
琳派004

萩、芙蓉、山帰来、黄蜀葵などがおだやかな色調で描かれています。

喜多川相説(生没年未詳)は俵屋宗達の弟子、俵屋宗雪の後継者と思われる絵師で、
京都と金沢を中心に活躍しています。
華やかな金箔地をあまり用いないのが特徴です。

「柳図香包」 尾形光琳 江戸中期
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小さな金地に、さらりと緑の柳を描いてあります。
お香を包んだ紙なので、折り目が見えます。

「立葵図」 深江蘆舟 江戸中期
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淡彩で立葵を描いています。

深江蘆舟(1699-1757)は銀座役人の子で、尾形光琳の晩年の弟子です。

「白梅小禽図屏風」 中村芳中 江戸後期
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たらし込みで描いた白梅の古木に、赤いくちばしの鳥が止まって鳴いています。
梅の花は丸く大まかで、鳥の顔もユーモラスです。

中村芳中(?-1819)は大阪を中心に活躍した絵師で、尾形光琳を慕っていますが、
どこかとぼけた、おっとりとした味わいが特徴です。

「扇面貼交屏風」 2曲1双 中村芳中 江戸後期
竹、紅葉、松、藤、菊、大根、牡丹、桜などを描いた12枚の扇面が貼られていて、
芳中の絵の特徴が良く分かります。

「朝顔図」 俵屋宗理 江戸後期
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余白を生かした洒脱な画面で、朝顔の葉は没骨法の水墨で淡く描かれています。

俵屋宗理(生没年未詳)は酒井抱一に先駆けた江戸琳派の絵師とされています。

「鹿楓図団扇」 酒井抱一 江戸後期
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金箔貼の団扇の表と裏に、鹿と楓が描かれています。

酒井抱一(1761-1829)は尾形光琳に私淑し、洒脱で詩情のある江戸琳派を確立しています。

「水辺家鴨図屏風」 鈴木其一 6曲1隻 江戸後期
細004

賑やかに歩いている家鴨を小さな屏風に描いています。
家鴨というのは面白い画題です。

鈴木其一(1796-1858)は酒井抱一の弟子で、デザイン性の高い近代的な
作品を描いています。

「藤花図」鈴木其一 江戸後期
  細003

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勢いよくなだれ落ちるような藤の花びら一枚一枚をみずみずしく鮮やかな色彩で、
ていねいに描いています。

「四季草花図屏風」 池田孤邨 2曲1隻 江戸後期
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光琳風の水流を左に大きくうねらせ、右に藤や薄、女郎花など四季の草花を散りばめています。

池田孤邨(1801-1866)は鈴木其一と同じく酒井抱一の弟子です。

「菊竜胆に小禽図」 酒井道一 明治期
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枯れた竜胆の葉先を赤く塗って、華やかな風情を持たせています。

酒井道一(1845-1913)は鈴木其一の弟子で、兄の光一とともに江戸琳派を
明治に伝えています。


最後は神坂雪佳の作品の展示です。

神坂雪佳《慶応2(1886)-昭和17(1942)》は京都の画家で、琳派に傾倒し、
柔らかく伸びやかな雰囲気の作品を描いています。
酒井抱一以来、江戸琳派として琳派の中心が江戸に移っていたのが、
神坂雪佳によって再び京都にも現れたことになります。

「金魚玉図」 神坂雪佳 明治末期
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金魚玉の中の金魚を正面から描いた、面白い構図の絵です。
レンズの効果で金魚が大きく見える感じが出ています。

「菊慈童図」 神坂雪佳 大正後期
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中国の周の王に仕えていた少年が罪を得て深山に流されたものの、
菊の葉から滴る水の霊力によって不老不死となったというお話で、
能の演目にもなっています。

「伊勢物語図扇面(河内越)」 神坂雪佳 大正後期
神009

伊勢物語の「河内越」の場面です。

 風吹けば沖つ白波たつた山夜半にや君がひとりこゆらん

「若松鶴図文机・硯箱」 神坂雪佳 大正後期 
琳派013

神坂雪佳はさまざまな工芸品のデザインも手掛けています。


俵屋宗達から神坂雪佳まで、京の雅びと江戸の洒脱という、琳派の二つの流れを
ともに味わうことが出来ました。

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【2015/05/03 20:09】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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