東京国立博物館本館の「総合文化展(平常展)」 2015/5
上野
chariot

東京国立博物館本館の総合文化展(平常展)に行ってきました。

とIMG_0522


平成館では特別展、「鳥獣戯画 京都高山寺の至宝」が6月7日まで開かれていますが、
絵巻を観るには平日の朝10時でも1時間待ちの状態なので、諦めました。

とIMG_0521


特別展に合わせて、本館特別1室では「鳥獣戯画と高山寺の近代-明治時代の宝物調査
と文化財の記録-」の企画があって、明治時代に山崎董詮が作成した「鳥獣戯画」の
模写が6月7日(日)まで展示されています。
こちらにはほとんど来館者が無く、ゆっくり全4巻を観ることが出来ました。

「鳥獣戯画 甲巻」
最も有名な巻です。

とIMG_0408

とIMG_0412

とIMG_0417

とIMG_0419

とIMG_0420

とIMG_0421

とIMG_0424

「乙巻」
とIMG_0428

とIMG_0431

「丙巻」
とIMG_0436

とIMG_0439

「丁巻」
とIMG_0444

とIMG_0445


特別2室では平成26年度新収品のうち、40件が5月31日(日)まで展示されています。

「帯鉤 」 戦国~前漢時代 前4~前2世紀
とIMG_0506

帯鉤(たいこう)とはベルトのバックルのことです。

「円形切子碗」 イラン出土 ササン朝時代・6世紀
とIMG_0483

正倉院にある碗と同じようなデザインのカットグラスです。

「古今和歌集巻第一断簡(関戸本)」 伝藤原行成筆 平安時代・11世紀
とIMG_0489

関戸家に伝わった古今和歌集の断簡です。

 梅の香を袖に移して留めては春は過ぐとも形見ならまし

「融通念仏縁起絵断簡」 南北朝時代・14世紀 重要美術品
とIMG_0485

とIMG_0488

良忍上人(1073-1132)によって広まった融通念仏の功徳を描いた絵巻の断簡です。
屋根の上に居るのは毘沙門天です。

「林逋帰亭図屏風」 池大雅筆 江戸時代・18世紀
右隻
とIMG_0499

左隻
とIMG_0501

北宋の詩人、林逋(りんぽ)が帰宅するところを描いています。
池大雅の30歳台の作品とされています。

「桜下美人図」 長沢芦雪筆 江戸時代・18世紀
とIMG_0495

芦雪にしては珍しい美人図です。

「当麻曼荼羅図」 神田宗庭隆信筆 下野三悦坊伝来 江戸時代・天保7年(1836)
とIMG_0492

当麻寺に伝わる図様で、観無量寿経に説く極楽浄土を表しています。
とても大きく色彩も鮮やかな曼陀羅で、寄贈者の先祖の発願により、
寛永寺の仏画を担った神田家8代の宗庭が描いています。


本館2室(国宝室)は6月7日(日)まで「和歌十種」の展示です。

「和歌体十種」 平安時代・11世紀 国宝
とIMG_0459

とIMG_0460

歌論書の写本で、和歌を10種類に分類し、それぞれの例として5首ずつ選んであります。
料紙には藍色と紫色の模様(飛び雲)が漉き込まれています。

本館8室には英一蝶の作品2点が6月14日(日)まで展示されています。

「雨宿り図屏風」 英一蝶筆 江戸時代・18世紀
とIMG_0464

とIMG_0468

武士・行商人・修験者など、さまざまな人たちがひと所に集まっています。
子どもは門の横木にぶら下がり、犬まで混じっています。

「乗合舟図」 英一蝶筆 江戸時代・18世紀
とIMG_0475

馬が勢いよく乗り込むところも描かれています。


本館10室の浮世絵の展示は6月7日(日)までで、初夏の景物が揃っています。

「見立伊勢物語(八つ橋)」  鈴木春信筆 江戸時代・18世紀
とIMG_0481

カキツバタをあしらっています。


本館13室は刀剣の展示です。

「太刀」 三条宗近(名物 三日月宗近) 平安時代・10~12世紀 国宝
とIMG_0509

7月20日(月)までの展示です。
刀身は細く長く、反りが強く、優美な姿の太刀です。
足利13代将軍義輝が襲われ殺害された時、この太刀を振るって戦ったとされています。
最近、とても人気のある太刀で、撮影の順番待ちの若い女性が10人ほども並んでいました。

本館14室には島根県の日御碕神社の所蔵する大鎧が7月5日(日)まで展示されています。

「白糸威鎧」 鎌倉時代・14世紀 島根・日御碕神社蔵 国宝
とIMG_0514

堂々とした大鎧で、金物には花輪違紋があしらわれています。
源頼朝、あるいは塩冶高貞(えんやたかさだ)の寄進とされていますが、
花輪違紋は塩冶家の家紋です。
塩冶高貞は鎌倉期から南北朝期の武将で、歌舞伎の忠臣蔵で塩冶判官と
されている人物です。
松江藩主、松平治郷(不昧)の命によって補修されていて、今回は鎧の残欠や
修理前の模写も併せて展示されています。

「栴檀の板」(国宝 白糸威鎧のうち) 
 江戸時代・文化2年(1805) 島根・日御碕神社蔵 国宝

とIMG-0516

右胸に付ける栴檀の板が失われていたのを修復時に制作したものです。


特別展は逃しましたが、その代わり、いろいろ見所の多い平常展を観ることが出来ました。

関連記事

【2015/05/21 19:54】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(6) |
comment
 
コメントを書く
コメントは承認後に公開されます。ご了承ください。
  • こんにちは。
  • こう暑いと待つ間に熱中症になる人も出るのではないでしょうか。
    私も整理券方式にするべきだと思います。
    せっかくの名品の公開なのに、諦める人が多くいるというのは勿体ない話です。

    【2015/06/01 06:38】 url[chariot #/8nqih4Y] [ 編集]
  • スタンバイトーキョー、見に行っていただけたとのことで、どうもありがとうございました!


    僕も今日、高山寺の至宝展を見に行ったのですが、ものすごい行列で泣く泣く諦めました...。
    楽しみにしていたのに...。

    入場までに2時間待ちとかはまだ分かるんですが、入ってから甲巻を見るのに、更に3時間待ちとか理解できない...。
    入場時に整理券を配布、時間指定して呼び出し(その間、客は甲巻以外の展示や平常展を見る...とか)なんていう形で、いくらでもやりようがあると思う。

    それで「何十万人動員!」なんて悦に入っているとしたら、まさにモンキービジネス!
    怠慢な運営を絵にしたら、それこそ「鳥獣戯画」になるんじゃないかという気がします!!


    【2015/05/31 23:04】 url[stick boy #be3FNRow] [ 編集]
  • 国立博物館の平常展はよく展示替えがあるので、いつ行っても新しい発見があって面白いです。
    しっかり観たら2時間はかかるでしょうね。
    鳥獣戯画は順番待ちの行列が長い上に、ゆっくりとは観られないので、今回は諦めました。

    【2015/05/24 20:50】 url[こんばんは。 #/8nqih4Y] [ 編集]
  • 国立博物館は、平常展だけでも十分楽しめますよね。私も3月に行き、2時間くらいかけていろいろ見ました。
    鳥獣戯画、半端じゃない混み具合のようですね。私も見るのはやめました。

    【2015/05/24 20:03】 url[あっけまま #-] [ 編集]
  • 足利将軍家も尊氏・義満・義教・義政・義輝・義昭と個性豊かです。
    梶原景時の一族が討たれたとき、景時の三男、景茂を斬った「狐ヶ崎」という太刀が国宝となっていて、東京国立博物館での展示で観たことがあります。
    刀は本来、観賞用ではなく実戦用だということを思い出させます。

    【2015/05/24 18:21】 url[こんにちは。 #/8nqih4Y] [ 編集]
  • 足利義輝所蔵の名刀
  •  彼は松永久秀の軍勢に襲われた際、所有していた名刀を床に突き刺し、敵を切って切れ味が悪くなる都度取り替えて最後まで抵抗したそうです。剣の腕にも、軍の指揮にも、政治手腕にも長けた人だったらしいです。時代が時代なら本当に素晴らしい将軍になったことでしょうに。
     しかしその剣がちゃんと残っているんですね。造り良いだけでなく、潜り抜けてきた修羅場の数々を思えば、まさに国宝とはこういうものかと思わせる素晴らしい一品ですね。

    【2015/05/24 13:48】 url[miss.key #eRuZ.D2c] [ 編集]
    please comment















    管理者にだけ表示を許可する

    trackback
    trackback url ↓
    http://nekoarena.blog31.fc2.com/tb.php/2652-76e41453

    プロフィール

    chariot

    Author:chariot
    東京のビルの多い街で暮らしています。

    最近の記事

    最近のコメント

    最近のトラックバック

    カテゴリー

    ブログ内検索

    月別アーカイブ

    リンク

    このブログをリンクに追加する

    RSSフィード


    | ホーム |