「没後180年 田能村竹田展」 出光美術館
日比谷・有楽町
chariot

日比谷の出光美術館では、「没後180年 田能村竹田展」が開かれています。
会期は8月20日(日)までです。

田001


田能村竹田(1777-1835)は江戸時代の文人画家です。
豊後竹田、岡藩の藩医の子として生まれ、一時は藩に出仕して藩政に参加しますが、
37歳で隠居し、各地を旅して多くの文人と交流しています。

出光美術館は竹田の作品、約200点を所蔵しています。
展覧会では約60点が展示され、おもな作品について、賛の訓読と大意が添えられ、
解の助けになっています。

「自画像図」(部分) 田能村竹田 文政5年(1822)
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賛に、心は秋の満月のように澄み切って、出家して僧になる必要も無い、とあります。
俗事を離れた、文人としての自己の境地を表しています。


「果蔬草虫図巻」(部分) 田能村竹田 文政3年(1820)
田能村003

2か月の間、故郷の竹田で患っていて、治った頃に描いた図巻で、野菜や虫などが
さらりと描かれています。
細かい筆遣いで、栗のイガの感じを出しています。

「梅花書屋図」(部分) 田能村竹田 天保3年(1832) 重要文化財
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大きな画面の文人画で、ゆるやかに流れる川の岸には白梅が咲き誇り、
道を行く三人の人物が手前に見えます。
中景に書斎があり、二人の人物が語り合っていて、遠景の書斎では
一人が書を読んでいます。

春らしい明るい色彩で、文人たちの理想郷を描いた清雅な作品ですが、
これは友である頼山陽が亡くなったのを悼んで描いた作品とのことです。

「琵琶行図」(部分) 田能村竹田 天保4年(1833)
田能村001

「琵琶行」は唐の白居易の詩で、船上でかつて長安で名妓と謳われた婦人の身の上話を聞き、
左遷された我が身と引き比べるというものです。
白居易と友が婦人の奏でる琵琶の音に耳を傾け、岸辺には馬と馬子が控えています。


田能村竹田の作品には文人としての清雅な心境が表れていて、観ているとこちらも
清々しい気持ちになります。

展覧会のHPです。


次回の展覧会は日本の美・発見X「躍動と回帰―桃山の美術」展です。
会期は8月8日(土)~10月12日(月・祝)です。

桃山001

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【2015/06/24 19:42】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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