「アール・ヌーヴォーのガラス展」 パナソニック汐留ミュージアム
新橋・汐留
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新橋のパナソニック汐留ミュージアムでは、「アール・ヌーヴォーのガラス展」が開かれています。
会期は9月6日(日)までです。

 アール001


デュッセルドルフ美術館に寄贈されたゲルダ・ケプフ夫人のアール・ヌーヴォーの
ガラスコレクションを初めてドイツ国外でまとまった形で展示する展覧会です。

ジャポニスム(日本趣味)やシノワズリ(中国趣味)を反映したガラス器や、
エミール・ガレ、ドーム兄弟などのアール・ヌーヴォーの作品、約140点が
展示されています。

19世紀末から20世紀初めまで盛んだったアール・ヌーヴォーの運動はフランスのパリと
ロレーヌ地方のナンシーを二大拠点としています。

「象の頭の飾付花器」 1883-1885年頃
デザインおよび制作:不詳
販売:パニエ兄弟商会エスカリエ・ド・クリスタル、パリ

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布袋さまが三味線を弾いている絵が描いてあります。
日本から渡ってきた浮世絵を写したものでしょうか。

「台付蓋付花器」 1885-1889年頃
デザイン:ウジェーヌ・ルソー、パリ
制作:アペール兄弟、クリシィ
台と蓋:パニエ兄弟商会エスカリエ・ド・クリスタル、パリ

ヌーヴォー001

フランソワ=ウジェーヌ・ルソー(1827-1891)はパリ生まれの工芸家で、日本風や中国風の
デザインのガラス器を多数制作し、アール・ヌーヴォーの先駆けとなっています。
描かれている鯉の絵柄は、葛飾北斎の門人、2代目葛飾戴斗の版画を写した
可能性があるとのことです。


ナンシーは古くからガラス工芸の盛んな地域で、エミール・ガレやドーム兄弟の活動により、
アール・ヌーヴォーの中心地の一つになっています。

エミール・ガレ(1846-1904)はナンシー出身のデザイナー・ガラス工芸家で、ナンシーに
留学していた高島得三との交流を通じて日本の文物や植物の知識を得ています。

「花器(カッコウ、マツヨイグサ)」 1899/1900年頃
デザイン:エミール・ガレ、ナンシー

ヌーヴォー003

リンゴの木に止まるカッコウとマツヨイグサを浮彫と象嵌で描いています。
日本の漆塗りの箱や青銅器の花器の形に由来しているそうです。

「台付鉢」 1903年頃
デザイン:エミール・ガレ、ナンシー

ヌーヴォー004

大理石を彫ったような形をしていて、彫刻的な造形は後期のガレの特徴とのことです。


オーギュスト(1853-1909)、アントナン(1864-1930)のドーム兄弟はロレーヌ地方の出身で、
ナンシーで父の経営するガラス工場を受け継ぎ、アール・ヌーヴォーや次の時代の
アール・デコ様式のガラス器を制作しています。

「花器(スイセン)」 1897年
デザイン:エドモン・ラシュナル、パリ
制作:ドーム兄弟、ナンシー

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背の高い姿は中国の花器、梅瓶(めいぴん)の形に由来しているそうです。
長く伸びたスイセンの茎や葉を描くのにふさわしい形をしています。

「花器(ブドウとカタツムリ)」 1904年
アンリ・ベルジェ(ナンシー)のデザインに基づく
制作:ドーム兄弟、ナンシー

ヌーヴォー006

色彩豊かで精巧なつくりで、1905年のリエージュ万博のために特別に制作された品と思われます。
カタツムリが付けられていて、西洋に輸出され、愛好された真葛焼の高浮彫を思わせます。


絵付や浮彫、被せガラスなど、さまざまな技法を駆使して、草花や動物などを描き出した、
繊細で華やかな作品揃いで、会場はガラスの花園のようでした。
照明の当てられた作品もあり、幻想的な光を放っていました。

展覧会のHPです。


次回の展覧会は、「パナソニックの空間演出ソリューション特別展  片岡鶴太郎 四季彩花」です。
会期は9月17日(木)から10月18日(日)までです。

片岡001

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【2015/07/09 19:29】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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