「旅の風景 安野光雅 ヨーロッパ周遊旅行」展 東郷青児記念損保ジャパン日本興亜美術館
新宿
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新宿の東郷青児記念損保ジャパン日本興亜美術館では8月23日(日)まで、
「旅の風景 安野光雅 ヨーロッパ周遊旅行」展が開かれています。

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安野光雅さん(1926~)がヨーロッパを旅行して描いてきた、風景の水彩原画約100点を
展示する展覧会です。
すべて安野さんの郷里、島根県津和野町の安野光雅美術館の所蔵する作品で、
多くの絵に安野さんの文章が添えられています。

1 ヨーロッパ周遊旅行

イタリア、スペイン、イギリス、スイス、ドイツ、オランダ、フランス、クロアチアを訪れています。

パレルモ 水彩、鉛筆 「イタリアの陽ざし」朝日新聞社1997年より
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スタンフォードの町 水彩、鉛筆 「イギリスの村」朝日新聞社1982年より
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安野さんはイギリスに行った時に、久米邦武の著した、「米欧回覧実記」を
持参したそうです。
「米欧回覧実記」は明治4年から6年にかけて岩倉具視を団長として
米欧を廻った大使節団の報告書です。

その文章は精密で的確、明治初期に初めて西洋文明を目の当たりにした
日本人が能くこれだけ正確な報告書を作成出来たものだと感心します。

安野さんは、「今日読んでも新鮮で、私には到底これほどの視力はありません。」と
述べています。
また、百年後の今日も「米欧回覧実記」の記述を訂正する必要のないほど、
イギリスの村々はその美しさを留めているそうです。

マッターホルン 水彩、鉛筆 「スイスの谷」朝日新聞社1990年より
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南フランスの田舎 アレー 水彩、鉛筆 
 「ヨーロッパの街から村へ」朝日新聞社1999年より

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リンゴや桃の花の咲く春の風景です。


2 歌の風景

「歌の風景」講談社2001年より

ゴンドラの唄 イタリア/ヴェネチア 水彩、鉛筆
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ヴェネチアの風景が自由に再構成されていて、サンマルコ広場のライオン像が
リアルト橋の横に立ち、向うにドゥカーレ宮殿が見えます。

他にアビニョンの橋の上で(フランス)、ロンドンばしがおっこちる(イギリス)、
菩提樹(ドイツ)、美しく碧きドナウ(オーストリア)などがあります。
 

3 旅の絵本

隠し絵のいっぱい入った、楽しい絵本です。

旅の絵本VI(デンマーク) 福音館書店2004年 水彩、インク
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あちこちにアンデルセンの童話が散りばめられています。
池では「人魚姫」の王子様の船が難破しています。


他にイタリア編、イギリス編、スペイン編が展示されています。


4 「繪本 即興詩人」講談社2002年より

アンデルセンの「即興詩人」の舞台、イタリアを描いています。
安野さんは、同じ津和野出身の森鴎外の文語体による「即興詩人」に魅せられています。

ヴェネチアの謝肉祭 水彩、鉛筆 
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5 風景画を描く

「安野光雅 風景画を描く」日本放送協会2006年より

ゴッホゆかりの場所など、ヨーロッパ各地の風景を描いています。


安野さんがフランスの印象派の作品を観た時、風景をこんなに素晴らしく
描けるものかと感心していたが、実際にその場に行ってみると、何だ、
見た通りに描いただけじゃないかと思った、という話しを聞いたことがあります。
作品を観ることで、風景の方がその絵のように見えて来るのかもしれません。

安野さんの絵のような風景の見られるヨーロッパに行ってみたくなります。

展覧会のHPです。

2011年に横浜のそごう美術館では「安野光雅の絵本展」が開かれていしました。

「安野光雅の絵本展」の記事です。

津和野町立安野光雅美術館のHPです。


次回の展覧会は、「もうひとつの輝き 最後の印象派 1900-20’s Paris」展です。
会期は9月5日(土)から11月8日(日)までです。

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【2015/07/27 19:34】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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