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ニューオータニ美術館 新春展 1
赤坂見附・永田町
chariot

赤坂のニューオータニガーデンコート6階にあるニューオータニ美術館で1月25日まで、
大谷コレクションによる「新春展」が開かれています。

美術館に行く途中の溜池です。

に1


ボートハウスです。

に3


風も無く、天気の良い日だったので、ボートを漕ぐ人もいます。

に2



ニューオータニ美術館は小さな美術館なので、出展数は30数点ですが、
どれも見応えがあります。

先ず、日本の絵画について。

横山大観・下村観山・菱田春草
「寿老人・鶴・亀」の三幅対

36歳という若さで夭折した菱田春草を悼んで、菱田春草の描いた「亀」に合わせて、
横山大観が「寿老人」、下村観山が「鶴」を描き、三幅対としたとのことです。

菱田春草は東京美術学校で岡倉天心の日本画革新運動の影響を受け、
横山大観・下村観山らと共に新しい日本画を興した画家で、輪郭線を使わない
「朦朧体」の技法や、秋の林を静かに澄んだ空気の中に描いた、屏風絵の
「落葉」で有名です。

春草は大観たちを引っ張る形で、日本画の革新を進めたということで、私たちの
今観ている近代日本画も菱田春草の後に続いていると言えます。
後に日本画家の代表とされる横山大観は精神的傾向が強いのに比べると、
絵画そのものを追求しているように思えます。

現代日本画の何でもありの描き方を見慣れていると、「朦朧体」と言われても何とも
思いませんが、まだ伝統の力が強かった時代に日本画革新運動を興した菱田春草
たちの苦労は大変なものだったことでしょう。


小林古径
「上宮太子」

少年時代の聖徳太子の立姿です。
香炉を手に持っていることで、太子が仏教に帰依していることを示しています。
気品のある作品ですが、1920頃の作で、まだ色数も多く、みずらに結った髪を
束ねる紐の赤が印象的です。


岩佐又兵衛
「本間孫四郎遠矢図」

重要美術品に指定されています。
岩佐又兵衛は織田信長の部将、荒木村重の子で、村重の謀反で一族が
滅亡した中で生き残った、数奇な運命の画家です。
南北朝時代の弓の名手を描いた武者絵ですが、岩佐又兵衛の特徴の
生き生きとした人物表現が見られます。
この絵でもそうですが、岩佐又兵衛は何となく俗っぽいところが、浮世絵の祖と
言われる由縁でしょう。


葛飾北斎
肉筆「ほととぎす虹図」

初夏の雨上がり、縦長の画面の下側に樹木、上に虹、その間の空に、ほととぎすが
翼を広げて飛び込んできます。
90歳で亡くなる1年前の作ということですが、口をクワッと開いたほととぎすには、
北斎の衰えぬ気迫を感じます。


安藤広重
肉筆「利根川図」

横長の二幅の掛け軸に利根川の情景が描かれています。
穏やかな筆で帆掛舟、筏流し、水辺の村が描かれ、遠くには筑波山も見えます。
風も無く、舟の帆は垂れ、村や木々は点々と霞んでいます。
動の北斎と、静の広重の作風の違いがよく分かります。


西洋画については、次の回に書きます。

に4

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【2009/01/18 06:59】 美術館・博物館 | トラックバック(1) | コメント(0) |
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ニューオータニ美術館で開催中の「新春展」に行って来ました。 ホテルニューオータニガーデンコート6階にある美術館で「新春展」と題し所蔵する大谷コレクションの名画約30点が公開されています。 展示されている作家さんの名前を観ただけでも食指が動くはず。 ...
【2009/01/18 11:09】

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