「田中武 浄(じょう)・穢(え) ~Pure land, This impure world~」展 日本橋髙島屋
日本橋
chariot

日本橋髙島屋の美術画廊Xでは10月5日(月)まで、「田中武 浄(じょう)・穢(え)
~Pure land, This impure world~」展が開かれています。
10月14日(水)から10月26日(月)まで、新宿高島屋美術画廊でも開かれます。

田中001


田中武さん(1982~)は福岡県出身・在住の日本画家で、古典に拠りながら、
ひねりを加えたユニークな作品を描いています。

田中さんは、釈迦の弟子を描いた「十六羅漢図」になぞらえ、人間の欲望を象徴した
「十六恥漢図」を制作中で、現在11点が完成しており、会場には3点が展示されています。

「財」 2015年
田中003

右手に大黒様を乗せたお金持ちのお嬢さんが、蔦に掴まって上ってくる男たちを
弄んでいます。
会場におられた田中さんによれば、狩野一信の「五百羅漢図」の中の、
羅漢が亡者を地獄から救う場面に拠っているそうです。
縁取りも軸物に似せて描いたものです。

「皮算用」 2015年
田中004

膝に狸を乗せた女性が両手を使って何か勘定していて、周りには妄想の雲が
いくつも湧き上がっています。

「噂」 2015年
田中005

携帯電話を手にして何かしゃべっていますが、口許はモザイクで隠れていて、
いわくありげです。

手前に描かれている草花は江戸時代の博物画を観るようです。
田中さんによれば、それぞれの花の絵の出典を表すため、横に元の画家の落款を
描いてあるそうです。


田中さんは円山応挙に倣った作品も描いています。

「大氷瀑布図」 2015年 
パンフレットの表紙に載っている作品で、高さ400㎝あり、応挙の「大瀑布図」を
凍らせたような図柄です。
崖に懸かる松は応挙の「雪松図」、凍った滝つぼは同じく応挙の「氷図」に
拠っているとのことです。
高い所から吊り下げて、滝つぼの部分で折って床で手前に伸ばすと、
垂直の滝と水平の滝つぼの感じが出ます。
凍って動きを止めた滝が目の前に現れたような迫力があります。

「鯰上白骨印相図」 2015年
田中002

応挙の「波上白骨坐禅図」に倣った作品で、地震を起こす元と思われていた
ナマズの上で、白骨が揺るぎもせずに印を結んでいます。
印相は指で輪をつくる来迎印ですが、左右の手を逆にしています。

田中武さんの作品には古典や仏画などの要素が入っていて面白く、
いろいろ楽しめます。

2012年に同じ日本橋髙島屋で開かれた、「田中武展」の記事です。

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【2015/09/28 19:04】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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