「ジョルジュ・ルオー展」 出光美術館
日比谷・有楽町
chariot

日比谷の出光美術館では、「ジョルジュ・ルオー展-内なる光を求めて」が開かれています。
会期は12月20日(日)までです。

ルオー001


出光美術館の所蔵する、サーカスの人びとやキリストなど、ルオーの追求し続け
たテーマを描いた作品、約150点が展示されています。
11月15日(日)までの前期と17日(火)からの後期でかなりの展示替えがあります。

「(ミセレーレ)42 母親に忌み嫌われる戦争」 1927年
ルオー004

後期の展示です。
「ミセレーレ」とはラテン語で、「憐れみたまえ」という意味です。
父の死と第一次世界大戦を経験したルオーが制作した58点の銅版画集で、
そのうち36点を前期と後期に分けて展示しています。
力強いモノクロで、深い悲しみの感情が表れています。

「小さな家族」 1932年
ルオー002

高さ212㎝の大きな作品で、タピスリーの原画として制作されていて、縁取りも
描かれています。
サーカスの一座の家族がくつろいでいて、3人の視線は信頼と愛情を表しています。
衣装やカーテンの赤色がとりわけ印象的です。

「(受難)29 この人を見よ」 1935年
ルオー003

アンドレ・シュアレスの宗教詩「受難」の木版挿絵原画を元にした、小さな油彩画の
シリーズで、64点の作品の内、38点が通期で展示されています。
ローマ総督ピラトが群衆にイエスを示し、「この人を見よ(エッケホモ)」と言っている場面です。
かなりの厚塗りによって画面の輝きが増していて、うなだれているイエスの頭には
後光が描かれています。

「秋の終り II」 1952年
ルオー003

ルオーの好んだ、夕暮れの光景の中のキリストで、月も出ています。
風景画と宗教画が一体となった作品です。
ルオーの作品は晩年になると、画面に黄色が増えてきます。

「聖書の風景」 1953‐56年
ルオー005

「秋の終り」と同じような情景です。
画面の中心に対して左右を少し下げるように描いて、安定感を与えています。
ルオーはこちらに歩いてくるキリストを迎えるような気持ちで描いたのでしょうか。


初期の水彩から始まり、銅版画を経て後期の輝く油彩画まで、初期の激しく訴える作品から
晩年の祝福を感じる絵まで、数多くの作品が展示されていて、観ているうちに心が鎮まる
思いがします。

展覧会のHPです。


次回の展覧会は、文字の力・書のチカラIII、、「書の流儀展」です。
会期は2016年1月9日(土)~2月14日(日)です。

書001

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【2015/11/11 20:54】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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