「物語をえがく-王朝文学からお伽草子まで-」 表参道 根津美術館
表参道
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表参道の根津美術館ではコレクション展、「物語をえがく-王朝文学からお伽草子まで-」
が開かれています。
会期は12月23日(水・祝)までです。

物語001


伊勢物語、源氏物語、平家物語など、物語を描いた絵画作品の展示です。

「蛙草紙絵巻」 伝土佐光信 室町時代 16世紀
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牛が干してある布を食べてしまったのを見付けた貧乏な男が、自分にはものを
嗅ぎ付ける能力があると吹聴して、布の在り処を教えます。
そこで、病を持つ娘の親に原因を探るよう頼まれ、思案していると蛙の精が現れ、
自分は娘の住む屋敷の床下に閉じ込められていると告げます。
男の言う通り屋敷の娘の寝ている部屋の床下を掘ると、大きな蝦蟇が掘り出されます。
そして、男は呪いの解けたその家の娘と目出度く結ばれるというお話です。
落語の「御神酒徳利」に似た話ですが、この絵巻に描かれている他は
類例の無い話だそうです。
でんと構えた蛙や、逃げ出す子供、恐る恐る覗き込む人、あわてて
駆けつける人の姿がユーモラスです。
縁側には木槌やノコギリも置いてあります。


「源氏物語図屏風」 住吉具慶 江戸時代 17世紀
右隻
若菜巻上で、光源氏40歳の祝賀の場面です。

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左上が源氏です。

左隻
若菜巻下で、源氏や明石の君の一行が住吉詣でをしています。

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「曾我物語図屏風」 江戸時代 17世紀
源頼朝の催した富士の巻狩りにおいて父の仇である工藤祐経を討った
曾我十郎と五郎の兄弟の物語です。

右隻
富士の裾野で繰り広げられた壮大な巻狩りの場面です。

物語007

猪にまたがって仕留める新田(仁田)忠常と、狩りを観覧する源頼朝です。
新田忠常は兄の十郎を討ち取っています。

物語015 物語016

左隻
曾我兄弟が工藤祐経を討ち、五郎が処刑されるまでを描いています。

物語008

工藤祐経の寝所に押し入る兄弟(下)と、頼朝の前に引出される五郎(右上)です。

物語012


「平家物語画帖」 江戸時代 17世紀
平家物語の124の場面が実際の扇面より小さな扇形に金地のきらびやかな
大和絵で描かれています。
詞書と扇面が組み合わされた各場面を折りたたんで3冊の画帖に仕立ててあります。

屋島の戦いで、扇を射落とす那須与一です。

物語004

二の矢で船から射落とされる平家の武者も描かれています。

物語005


2012年に根津美術館で開かれた、「平家物語画帖 諸行無常のミニアチュール」展の記事です。


「酒呑童子絵巻」 伝狩野山楽 江戸時代 17世紀

酒呑童子の説話には、舞台を大江山とするものと、近江伊吹山とするものがあり、
こちらは伊吹山です。
サントリー美術館所蔵の狩野元信の描いた絵巻を基準にしています。

源頼光たちに討たれた酒呑童子の首が源頼光の兜に喰らい付いたり、
酒呑童子の家来たちが退治されている場面が展示されています。

2012年にサントリー美術館で開かれた、「お伽草子 この国は物語にあふれている」展の記事です。


展示室5は「扇面歌意画巻」を中心にした展示です。

「扇面歌意画巻(部分)」 江戸時代 17世紀
物語003

和歌100種とその歌を連想させる扇面画を100図描いたもので、
「扇の草子」とも呼ばれています。
伊勢物語の和歌が3割を占めているそうです。


展示室6のテーマは「炉開きの茶会」です。
11月になり、冬が近づくと、風炉をやめ、炭火が客の近くになる炉に変えます。
畳や障子、垣根も新しくするので、茶の湯の正月と呼ばれています。

「丸壷茶入 銘 青山(あおやま)」 南宋~元時代
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次回の展覧会はコレクション展、「松竹梅-新年を寿ぐ吉祥のデザイン-」です。
会期は2016年1月9日(土)~2月14日(日)です。

松竹梅001


お知らせ

いつも当ブログをご覧いただき、有難うございます。
今まで毎日、記事を掲載しておりましたが、都合で当面、月曜日と水曜日は
お休みさせていただくことにしました。
ただし、会期の迫っている展覧会に行った場合は、その記事を出すこともあります。
毎日、記事を読んでいただいている方も多く、申し訳ありませんが、これからも
よろしくお願いいたします。

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【2015/12/05 19:31】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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