「水 神秘のかたち」展 六本木 サントリー美術館
六本木・乃木坂
chariot

六本木のサントリー美術館では、「水 神秘のかたち」展が開かれています。
会期は2016年2月7日(日)まで、休館日は火曜日と12月30日(水)~2016年1月1日(金・祝)です。
会期中、展示替えがありますので、展覧会のHPの作品リストをご確認ください。


水001


日本の水と水にまつわる信仰についての展示です。


「流水文銅鐸」 跡部遺跡出土 
 弥生時代 紀元前1 ~ 1 世紀 大阪・八尾市立歴史民俗資料館

水002

稲作と水は関係が深く、この銅鐸には一面に流水が鋳出されています。

「日月山水図屛風」 室町時代 15~16 世紀 大阪・金剛寺 重要文化財
右隻
水003

左隻
水004

1月11日までの展示です。
河内長野市の金剛寺で、灌頂(かんじょう)の儀式の場に立てられていました。
灌頂はおもに密教の儀式で、受戒の時などに水を修行者や僧の頭に注ぎます。
山や水流が力強く、うねるように描かれ、後の琳派につながる装飾性豊かな屏風です。

「十一面観音立像」長快作 鎌倉時代 13世紀 三重・パラミタミュージアム
水008

奈良の長谷寺の十一面観音立像の縮小摸刻で、長快は快慶の弟子の仏師です。
高さ1.2mほどで、快慶の弟子らしく、優美な姿です。
長谷寺の十一面観音は、洪水で流れ着いた巨大な神木が祟りを為すので、
これを彫って観音像にしたという伝承があります。

「善女龍王像」 定智筆 平安時代 久安元年(1145) 和歌山・金剛峯寺 国宝
水006

部分
水007

八大龍王は水中に住み、雨乞いの対象となっています。
善女龍王はその中の一尊で、弘法大師空海が京都の神泉苑で雨乞いの祈祷を
行なったときに現れ、国中に雨を降らせたということです。
冠を被り、宝珠を載せた盤を持ち、裾から尻尾が覗いています。

善女龍王は男性像としても女性像としても描かれ、2015年に東京国立博物館で開かれた
「没後400年特別展 長谷川等伯」では女性の姿の善女龍王が展示されていました。

「没後400年特別展 長谷川等伯」の記事です。

鎌倉三代将軍源実朝は、長雨で民衆が苦しんでいる時、次のような歌を詠んでいます。

  時により過ぐれば民の嘆きなり八大龍王雨やめ給へ

「天稚彦物語絵巻」 江戸時代 17 世紀 サントリー美術館
水005

御伽草子の天稚彦物語(あめのわかひこものがたり)で、蛇の姿をした天稚彦が
水中から娘の前に現れています。
天稚彦物語は日本版の七夕説話です。

蛇や龍は水と係わりの深い生き物として表現されています。
また、元はインドで河の神だった弁才天の像も、水とつながりのある神として
展示されています。


日本美術を「水」という視点で捉えた、興味深い展覧会です。

展覧会のHPです。


次回の展覧会は、「没後100年 宮川香山」展です。
会期は2016年2月24日(水)から4月17日(日)までです。

宮川001

関連記事
スポンサーサイト

【2015/12/24 19:46】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
comment
 
コメントを書く
コメントは承認後に公開されます。ご了承ください。
please comment















管理者にだけ表示を許可する

trackback
trackback url ↓
http://nekoarena.blog31.fc2.com/tb.php/2878-121341ce

プロフィール

chariot

Author:chariot
東京のビルの多い街で暮らしています。

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

カテゴリー

ブログ内検索

月別アーカイブ

リンク

このブログをリンクに追加する

RSSフィード


| ホーム |