「ゆかいな若冲・めでたい大観-HAPPYな日本美術-」展 山種美術館
恵比寿
chariot

広尾の山種美術館では、伊藤若冲生誕300年記念特別展、「ゆかいな若冲・
めでたい大観-HAPPYな日本美術-」展が開かれています。
会期は3月6日(日)までで、会期中、一部展示替えがあります。

若冲001


年の初めにふさわしい、伊藤若冲や横山大観などによる、吉祥を題材にした
作品、約70点の展示です。

狩野一信 「布袋唐子図」 1856-62(安政3-文久2)年頃
若006

袋を頭に載せて川を渡る布袋さんと、一緒に戯れる唐子(からこ、中国風俗の
子ども)を細かく濃密な筆遣いで描いています。
狩野一信(1816-1863)は幕末に活躍した絵師で、増上寺に納めた全100幅の
五百羅漢像で知られています。

伊藤若冲 「群鶏図」1795年頃
左隻
若005

六曲一双の屏風、十二面に雄々しい姿の鶏を貼ってあります。
まるで旗指物を立てた鎧武者のようです。

伊藤若冲 「仔犬に箒図」 18世紀
 若003

部分
若004

可愛い仔犬は俵屋宗達や円山応挙も描いています。

横山大観 「蓬莱山」 1939年頃 山種美術館
若010 (2)

雲海に浮かぶ蓬莱山、昇る朝日、松林という、めでたい画面です。

横山大観 「心神」 1952年 山種美術館
若010 (3)

「心神」には「富士山」の意味もあるということです。
雲海に屹立する富士の孤高の姿に、敗戦後の日本の復興への思いを
込めているのでしょう。

柴田是真 「墨林筆哥」1877-88年 山種美術館
若002

漆を使って描く漆絵による、琵琶を弾く蛙です。
蛙の鳴き声を琵琶になぞらえているのでしょうか。
柴田是真は漆絵の技法で有名です。

竹内栖鳳 「艸影帖・色紙十二ヶ月のうち、鯛(一月)」 1938年頃 山種美術館
若001

めでたい画題で、鯛の淡い色合いがうまく表されています。

山口華楊 「生」 1973年 山種美術館
ど005

戦前の夏の日に但馬の農家で子牛を見て、その命に感動した記憶を元に
20年以上後に描いた作品です。
脚もまだ頼りなげですが、柔らかな光に包まれ、優しい目でこちらを見ています。
板壁にも時を経た風合いがあります。

守屋多々志 「仙桃」 1992年 山種美術館
若010 (1)

仙桃は食べると不老長寿になる桃で、西王母が漢の武帝に与えたと言われ、
孫悟空も盗んで食べたことがあります。

松尾敏男 「手長猿」 1986年 山種美術館
若010 (4)

日本画の画題としてよく描かれてきた手長猿を写実を基にした近代的な感覚で
描いています。
若い頃、橋本関雪の猿の絵を観て感激し、模写して以来の作品とのことです。


他にも、鶴亀、松竹梅、七福神、富士、干支の猿など、めでたい題材の作品、
が展示された楽しい展覧会です。

山種美術館のHPです。


次回の展覧会は開館50周年記念特別展、「奥村土牛-画業ひとすじ
100年のあゆみ-」展です。
会期は3月19日(土)から5月22日(日)までです。

奥村001

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【2016/01/16 19:59】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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