「上村一夫×美女解体新書展」 弥生美術館
根津・東大前
chariot

文京区の弥生美術館では「上村一夫×美女解体新書展」が開かれています。
会期は3月27日(日)までです。

上村001


上村一夫(1940-1986)は「同棲時代」や「修羅雪姫」などの漫画で知られる漫画家、
イラストレーターです。

画集、「美女解体新書」の発刊を記念しての展覧会で、「同棲時代」「離婚倶楽部」
「関東平野」「菊坂ホテル」などの原画や資料、約500点が展示されています。

「菊坂ホテル」は竹下夢二を題材にしており、「離婚倶楽部」では戯画化した上村自身を
登場させています。

「関東平野」は上村一夫の疎開先だった千葉県匝瑳郡の風景が基になった作品で、
上村の最高傑作とも言われています。
上村一夫自身、人に大きな影響を与えるのは原体験ではなく、原風景である、
と述べています。
また、風景を描きたいから漫画家になったとも言っています。

上村一夫の評価は最近、海外でも高まっているとのことで、特にフランスでの人気は高く、
「関東平野」はブックフェアで受賞もしています。

「同棲時代」は最初、10話程度で終える予定だったのが、人気が高まり、
長いシリーズになったそうです。
切れの良い画面と、そこからにじみ出る、どこか哀切な雰囲気が印象的な物語です。

「素肌美人」 資生堂広告ポスター 1980年
上村003


上村一夫は葛飾北斎、小村雪岱(こむらせったい)、竹久夢二を好んでいたそうですが、
作風は確かに小村雪岱に通じるものがあります。

小村雪岱(1887-1940)は東京美術学校で日本画を学び、大正3年(1914)に
出版された泉鏡花の「日本橋」の装幀を行なって以来、装幀家、挿絵画家として
多くの作品を手がけています
粋で切れの良い女性像が特徴です。

2012年にニューオータニ美術館で開かれた、「小村雪岱展」の記事です。

上村一夫は咽頭がんのため、45歳で亡くなっています。
45歳といえば、手塚治虫が「ブラックジャック」の連載を始め、水木しげるがやっと
人気作家になった年齢ですから、その早過ぎる死が惜しまれます。

上村一夫公式サイトです。

展覧会のHPです。


併設された竹久夢二美術館では、「夢二をめぐる人々 ―家族・友人・恋人
…大正浪漫交遊録―」展が開かれています。
会期は3月27日(日)までです。

上村002

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【2016/01/21 20:01】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(2) |
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  • こんばんは。
  • 弥生美術館は小さいですが、よく漫画家やイラストレーターを特集する
    面白い美術館です。
    上村一夫さんの絵は、その優美さが切なさを誘いますね。
    「同棲時代」、読み返してみたくなりました。

    【2016/01/22 23:22】 url[chariot #/8nqih4Y] [ 編集]
  • chariotさん

    こんな展覧会やってるんですね@@
    上村一夫さんの「同棲時代」持ってます~!
    画が色っぽくて好きです・・・!
    内容がもの悲しいのもまた切なくて・・・><

    【2016/01/22 22:53】 url[慧喜 #-] [ 編集]
    please comment















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