「世界遺産キュー王立植物園所蔵 イングリッシュ・ガーデン 英国に集う花々」展パナソニック 汐留ミュージアム
新橋・汐留
chariot

新橋のパナソニック汐留ミュージアムでは、「世界遺産キュー王立植物園所蔵
イングリッシュ・ガーデン 英国に集う花々」展が開かれています。
会期は3月21日(月・祝)まで、休館日は水曜日です。

ガーデン001


イギリスのキュー王立植物園(キュー・ガーデン)は18世紀半ばに作られた
王室附属の庭園に始まり、現在は約22万点のボタニカル・アートを収集し、
2003年にはユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録されています。

ガーデン003


展覧会では、所蔵するボタニカル・アートの作品や、植物を基にした工芸品など
約150点が展示されます。

キュー・ガーデンの発展に尽くし、非公式の園長だったジョセフ・バンクス
(1743-1820)や、 初代園長ウィリアム・ジャクソン・フッカー(1785-1865)、
ウィリアムの息子で2代目園長のジョセフ・ダルトン・フッカー(1811-1917)の
事績についても紹介されています。
ジョセフ・ダルトン・フッカーはダーウィンの親しい友人で、進化論の最初の
支持者でもあります。

2015年にBunkamuraザ・ミュージアムで開かれた、『キャプテン・クック探検航海と
「バンクス花譜集」』展の記事
です。

「アイヒシュテット庭園植物誌」より オオカンユリ 1613年
ガーデン002

縦55.5㎝の大きな植物図鑑で、薬剤師、植物学者のバシリウス・ベスラー
(1561-1629)によって10年かけてまとめられています。
ドイツ、バイエルン州アイヒシュテットの司教館の庭の植物、374点が銅版画で
実物大に描かれ、最古の出版された科学的植物図鑑とされています。

「ダリア属(キク科)」 マーガレット・ミーン  水彩、ヴェラム 1790年頃
ガーデン004

マーガレット・ミーン(1775-1824)は最初の女性植物画家で、アマチュアだった
らしいとのことです。

「ダーウィンの土手」 ジョアンナ・ラングホーン 
 水彩、グアッシュ、鉛筆、ケント紙 2004-14年 作家蔵
 
ガーデン007

ダーウィンの住んでいた、ケント州ダウン村の土手に生きる動植物です。
「種の起源」では、「もつれ合った土手(Tangled Bank)」という言葉で、
動植物の相互作用について述べられています。
ジョアンナ・ラングホーンはキュー・ガーデンの公式画家です。

「チューリップ」 ウィリアム・モリス 
 木版摺り、綿 1875年頃 マイケル&マリコ・ホワイトウェイ蔵

ガーデン005

よく植物をデザインの素材にした、ウィリアム・モリス(1834-1896)や
クリストファー・ドレッサー(1834-1904)、ウィリアム・ド・モーガン
(1839-1917)などについての展示もあります。

「マメ科の植物を用いた作画」 レイチェル・ペダー=スミス 水彩、紙 2004年
ガーデン006

キュー・ガーデンの標本館にある植物を基に描いています。
レイチェル・ペダー=スミスの作品はテキスタイルのデザインにもなっています。


キュー・ガーデンの所蔵する豊富なボタニカル・アートや資料を観て思うのは、
このような大規模で充実したな植物園の形成も、大航海時代以来のヨーロッパ
諸国による海外進出、植民地経営を通じた茶、コーヒー、カカオ、ゴムなどの
作物の発見、生産とつながっているということです。

さまざまなボタニカル・アートやデザインを楽しめ、キュー・ガーデンの
歴史も分かる、とても面白い展覧会です。

展覧会のHPです。

次回の展覧会は「REVALUE NIPPON PROJECT 中田英寿が出会った日本工芸」展です。
会期は4月9日(土)から6月5日(日)までです。

NIPPON001.jpg

関連記事

【2016/01/28 19:46】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
comment
 
コメントを書く
コメントは承認後に公開されます。ご了承ください。
please comment















管理者にだけ表示を許可する

trackback
trackback url ↓
http://nekoarena.blog31.fc2.com/tb.php/2902-e91259d6

プロフィール

chariot

Author:chariot
東京のビルの多い街で暮らしています。

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

カテゴリー

ブログ内検索

月別アーカイブ

リンク

このブログをリンクに追加する

RSSフィード


| ホーム |