「狩野一信の五百羅漢図展」後期展示 芝 増上寺宝物展示室
御成門
chariot

芝の増上寺宝物展示室では、生誕200年記念、「狩野一信の五百羅漢図展」が開かれています。
会期は3月13日(日)までで、現在は後期の展示中です。
入館料は700円、火曜日は休館日です。

五百001


増上寺三門です。
重要文化財に指定されています。
徳川家菩提寺なので、幕に葵の紋が描かれています。

増IMG_0424


大殿はコンクリート造です。
この地下に宝物展示室があります。

増IMG_0417


この展覧会では増上寺に納められている全100幅の五百羅漢図のうち、前期後期
各20幅ずつが展示されています。
後期には第41幅~第60幅が展示されています。

作者は幕末の絵師、狩野一信(1816-1863)で、縦172cm、横85cmの大きな画面に
羅漢たちが描かれ、全100幅で五百羅漢が揃います。
羅漢とは仏教の聖者で、十六羅漢や五百羅漢が有名です。

狩野一信は誰に学んだか良く分かっておらず、生前は狩野を名乗っていなかった
という説もあります。

作品は細密で濃厚な描きぶりで、気迫にあふれています。
顔料の発色も良く、制作に当たっては増上寺のかなりの援助があったものと
思われます。

第45幅 十二頭陀 節食之分
羅漢003

十二頭陀とは衣食住に関するあらゆる欲を取り除く、十二の重要な修行のことです。
西洋絵画の陰影法を取り入れて、灯明の明かりによる光と影を描いています。
不思議な雰囲気の情景になっています。

第49幅 十二頭陀 冢間樹下(ちょうげんじゅげ)
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墓場で修行して人の世の虚しさを悟っているところです。
月夜のほの暗さを表わすため、絵の裏側から彩色する裏彩色がなされている
とのことです。

第50幅 十二頭陀 路地常座
五百002

満月の夜、上から根を伸ばした木の下で修業する羅漢です。
こちらにも裏彩色が施されています。


第51幅 神通
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神通力によって日照りに水を湧き出させ、魚を助けています。
干上がった川では魚を狙って鳥や動物が集まっているところです。


六本木の森美術館では3月6日まで「村上隆の五百羅漢展」が開かれています。

「村上隆の五百羅漢展」の記事です。


2011年には、江戸東京博物館で五百羅漢図すべてが公開されました。

江戸東京博物館の「五百羅漢―増上寺秘蔵の仏画 幕末の絵師 狩野一信」展に
行った時の記事
です。

展覧会のHPです。


展示室の中心には「台徳院殿霊廟模型」が置かれています。

五百003

台徳院殿霊廟は徳川二代将軍秀忠の御霊屋で、1632年(寛永9年)、三代将軍家光が
造営しています。
国宝にも指定されていましたが、1945年(昭和20年)5月の空襲で焼失してしまいました。
この霊廟の精密な1/10模型が1910年にロンドンで開かれた日英博覧会に出展された後、
イギリス王室に贈呈されています。
それが日本に長期貸与の形で里帰りし、増上寺宝物展示室に常設展示されています。

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【2016/03/08 19:46】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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