「レオナルド・ダ・ヴィンチ」展 両国 江戸東京博物館
両国
chariot

両国の江戸東京博物館では特別展、「レオナルド・ダ・ヴィンチ」展が
開かれています。
会期は4月10日(日)までです。

レオナルド001


レオナルド・ダ・ヴィンチ(1452-1519)の描いた、「糸巻きの聖母」と、レオナルドの
直筆ノートの中の、「鳥の飛翔に関する手稿」を中心にした展示です。
花や子どものスケッチ、7点も展示されています。

カルロ・ラズィーニオ 「レオナルドの肖像」(部分) 
 彩色版画 1789年 ヴィンチ、レオナルド・ダ・ヴィンチ理想博物館

レオナルド002

美男だったというレオナルドの肖像です。
ヴィンチはフィレンツェ近くにあって、レオナルドの故郷です。

レオナルド・ダ・ヴィンチ 「糸巻きの聖母」 
 油彩・板、1501年頃 バクルー・リビング・ヘリテージ・トラスト

レオナルド003

スコットランドのバクルー公爵家に伝来しています。
幼子イエスは地層の現れた岩に座り、糸を巻き付ける道具である、かせとり棒を
手にして、それを見つめています。
かせとり棒は十字架を暗示しています。
イエスは体をひねって、旋回しながら上に向かう動きを見せ、マリアの右手は
「岩窟の聖母」の左手と同じく、こちらを向く形で描かれています。
二人の肌は、レオナルドが開発したとされる、スフマートの技法によって、
柔らかくぼかして表現されています。
左奥には元々、イエスを歩行器に入れようとしているヨセフたちが描かれていたのが、
後で塗りつぶされています。
手の動き、表情などから、「モナ・リザ」や「岩窟の聖母」と同じく、何か謎めいた
雰囲気のある作品です。

レオナルド・ダ・ヴィンチ 「鳥の飛翔に関する手稿」 1505年 トリノ王立図書館
レオナルド008

部分
レオナルド009

レオナルドが書いた研究ノートのうち、鳥の飛翔を研究した部分で、20紙葉あります。
第10紙葉裏と第11紙葉表が開かれ、その他のページはファクシミリ版で
展示されています。
右から左に向かって書く鏡文字で書かれています。
レオナルドは手稿すべてを鏡文字で書いていますが、なぜ鏡文字にしたのかは
分かっていません。
鳥の飛ぶ様子や翼を観察した結果をノートにびっしりと書き込んであり、
スケッチも描かれています。
左上にはうっすらと自画像らしきものも描かれています。
手稿では、飛ぶことの出来る機械を使ってフィレンツェ近くのチェチェロ山から
飛び立つ自分を想像してもいます。

レオナルド・ダ・ヴィンチ 「子どもの研究」 
 1502-1503年 フィレンツェ、アカデミア美術館素描版画室

レオナルド004

「聖アンナと聖母子」のイエスはこの形で描かれています。

レオナルド・ダ・ヴィンチと弟子 「手の研究」 1495年頃 
 フィレンツェ、アカデミア美術館素描版画室

レオナルド005

「岩窟の聖母」に描かれている手と同じです。

レオナルド・ダ・ヴィンチ 「花の研究」 
 1505年頃 フィレンツェ、アカデミア美術館素描版画室

レオナルド006

レオナルドは花も細かく観察しています。


会場入り口には、レオナルドのノートを基にして作った飛行する機械も
吊り下げられています。

レIMG_0658 - コピー


現存するレオナルド・ダ・ヴィンチの作品の数は10数しかなく、研究ノートは
レオナルドの全体像を探る貴重な手がかりなので、興味深く鑑賞しました。

2013年に東京都美術館で開かれた、「レオナルド・ダ・ヴィンチ展-天才の肖像」では、
「音楽家の肖像」と、「アトランティコ手稿」と呼ばれる手稿が展示されていました。

「レオナルド・ダ・ヴィンチ展-天才の肖像」展の記事です。

2010年に日比谷公園特設会場で開かれた、「特別展 ダ・ヴィンチ
~モナリザ25の秘密~」では、高解像度のカメラを使って「モナ・リザ」を
解析した結果や、手稿を基に再現した器械類が展示されていました。

「ダ・ヴィンチ~モナリザ25の秘密~」展の記事です。

展覧会のHPです。

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【2016/02/04 20:15】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(2) |
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  • こんにちは。
  • 作品の数が少ない上に、未完成の作品が多いのですから、完全主義者だったのでしょう。
    頭の中で立体を動かして、それを描き留めることが出来るというのはまさしく3D対応です。
    そういう才能があるから機械工学にも強かったのかもしれません。

    【2016/02/07 07:48】 url[chariot #/8nqih4Y] [ 編集]
  • 多彩なヲタク
  •  とにかく突き詰めて考える人らしいですな。デッサンもとことんやらなければ気が済まない性格だったんでしょう。そのせいか彼の作品には結構使い回しが多いです。もっとも、単なる遣い回しでなく3Dで一致しているところが天才の天才たるゆえんでしょうか。

    【2016/02/06 19:45】 url[miss.key #eRuZ.D2c] [ 編集]
    please comment















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