「ほとけの教え、とこしえに。-仏教絵画名品展-」
表参道
chariot

表参道の根津美術館ではコレクション展、「ほとけの教え、とこしえに。
-仏教絵画名品展-」が開かれています。
会期は3月31日(木)までです。

ほとけ001


「大日如来像」 平安時代 12世紀
曼004

大日如来は密教の中心にある仏です。
如来は悟りを得た存在であるため、通常は装身具を着けない姿で表されますが、
大日如来は宇宙のすべてを包摂することを表すため、宝冠や瓔珞(ようらく)を
着けています。
輪郭線はくっきりとして、肌色に濃淡を付けて、お顔や腕の立体感を表しています。
平安後期の貴族の「美麗」と呼ばれる美意識に拠っているとのことで、
やや下ぶくれのお顔の、荘厳で繊細な雰囲気の仏です。

「金剛界八十一尊曼荼羅」 鎌倉時代 13世紀 重要文化財
曼003

曼荼羅(まんだら)は密教の世界を絵画化したもので、両界曼荼羅や
浄土曼荼羅などさまざまの種類があります。

金剛界曼荼羅は金剛頂経に基くもので、八十一尊曼荼羅はその一種です。
金剛とはダイヤモンドのことで、堅固な悟りの世界を大日如来を中心に整然と
並んだ諸尊によって表しています。
八十一尊曼荼羅は慈覚大師円仁が唐から請来した図に基くとされ、
天台宗系に伝わる曼荼羅です。
滋賀県の金剛輪寺に伝来していました。

「兜率天曼荼羅」 鎌倉時代 13―14世紀
ほとけ007

ほとけ006

弥勒菩薩の住する兜率天(とそつてん)の様子を描いています。
弥勒菩薩は釈迦入滅から五十六億七千万の間、兜率天で思惟に
ふけっているとされています。
曼荼羅では弥勒仏は宮殿の中心で光明を放ちながら法を説いています。
鮮やかな金色と緑で壮麗な殿舎が細密に描き込まれています。
それぞれの仏の住する世界を描く浄土曼荼羅の一種です。
兜率天浄土を斜め向き構図で描く例は日本に数例あるのみとのことです。

「釈迦三尊十六羅漢像」 19幅 左より第八尊者、第十五尊者 
鎌倉時代 13―14世紀 常盤山文庫 重要美術品

ほとけ002

羅漢は仏教の聖者で、十六羅漢や五百羅漢などがあります。
釈迦三尊像と十六羅漢像を合わせた19幅がすべて揃った、貴重な作品です。

「絵過去現在因果経」 良盛筆/慶忍・聖衆丸画 
 鎌倉時代 建長6年(1254) 重要文化財

根006

釈迦の前世の物語と現世の伝記を記した経で、上半分に絵が添えられています。
釈迦の前身の太子が出家を決意して白馬に乗ってひそかに城を出て行く場面です。

「釈迦三尊像」 南北朝時代 14世紀
ほとけ003

釈迦は赤い衣を着け、光背にはぼかしが入っています。
脇侍の獅子に乗った文殊菩薩と白象に乗った普賢菩薩には動きがあります。


展示室5は旧竹田宮家の雛人形と雛道具の展示です。

ほとけ005

明治天皇皇后両陛下から竹田宮家に嫁がれた第6皇女常宮昌子内親王に
贈られた雛人形一対と雛道具、約70点が飾られています。

雛道具には皇室の紋章である十六八重表菊が蒔絵で施されています。
雛道具には大名の婚礼道具には見られない菓子箪笥や武家独特の
旅行用具の挟み箱もあります。

「御台人形 小鍛冶」 明治時代 19世紀
御台人形(おだいにんぎょう)は木の台に載った御所人形で、皇族の子女の
初参内や初節句の折に頂戴しています。
題材は能の「小鍛冶」で、剣は象牙製で、鉄床は箱型のボンボニエールでしょうか。


展示室6のテーマは「春情の茶の湯」です。
春にふさわしい茶道具が展示されています。

「火襷鶴首花入」 備前 江戸時代 17世紀
ほとけ004

高さ30㎝ほどの大きさで、首が傾いているのは、焼成時に他の器が当たっていた
ためと思われます。
巻いた藁が火襷(ひだすき)をつくる、明るい姿です。

「獅子香炉」 瀬戸 室町時代 16世紀 根津美術館蔵 重要美術品
遠007

元は狛犬の像で、千利休が口から後頭部を打ち割って、外せるようにして
香炉としたとされる品で、小堀遠州が所持していました。
実際には、割れてしまったので香炉として使うようにしたのだろうということです。


1階の荘厳な仏教美術に対し、2階にはお雛様と春にちなんだ茶道具が並び、
華やいだ雰囲気に包まれています。

展覧会のHPです。


次回の展覧会は特別展、「国宝 燕子花図屏風」です。
会期は4月13日(水)~5月15日(日)です。

燕子花001


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【2016/03/19 19:48】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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