「鏡の魔力」展と「若き日の雪舟」展 表参道 根津美術館
表参道
chariot

表参道の根津美術館ではコレクション展、「鏡の魔力-村上コレクションの古鏡-」と
特別企画、「若き日の雪舟-初公開の「芦葉達磨図」と拙宗の水墨画-」が
開かれています。
会期は7月10日(日)までです。

鏡001


『鏡の魔力』

2010年に村上英二氏の寄贈した中国古鏡コレクションのうち、約60点が
展示されています。

「方格規矩四神鏡」 前漢〜新時代 前1−後1世紀
鏡6-4-2016_003

鏡6-4-2016_006

漢時代の鏡は神獣や怪獣、幾何学模様で埋まっていて、呪術的な雰囲気があります。

「海獣葡萄鏡」  唐時代 7世紀
鏡6-4-2016_004

鏡6-4-2016_007

唐時代になると、動物や植物の模様が増えて、自然な感じになっており、
時代の意識が変わって来ているのが分かります。

「 貼金緑松石象嵌花唐草文鏡」  唐時代 8世紀
鏡6-4-2016_001

径5㎝くらいの青銅製で、金が貼ってあり、 トルコ石の象嵌が施された、
華やかな鏡です。


『若き日の雪舟』

雪舟(1420-1506?)の作品、11点が展示されていて、そのうち8点は
「拙宗」号の時代の作品です。
「拙宗等揚」の名は、「雪舟等楊」を名乗る前のもので、1465年頃から
雪舟を名乗ったものと思われます。

「山水図」 拙宗等揚筆 龍崗真圭賛 
 室町時代 15世紀 京都国立博物館蔵 重要文化財

雪6-4-2016_009

雪6-4-2016_010

後の雪舟につながる、筆遣いに力強さのある作品です。

「芦葉達磨図」 拙宗等揚筆 竺心慶仙賛 
 室町時代 15世紀 米国 スミス・カレッジ美術館蔵

雪6-4-2016_008

雪6-4-2016_011

達磨が一本の芦の葉に乗って長江を渡ったという伝説を描いています。
賛を書いた竺心慶仙は山口の曹洞宗の僧です。
米国で発見され、日本で修復されて、初めて公開されています。


「潑墨山水図」  拙宗等揚筆  室町時代 15世紀 根津美術館蔵
雪6-4-2016_001

潑墨は墨を散らし、ぼかすようにして描く技法です。

他にも、牧谿風の柔らかな描線の作品もあり、雪舟がいろいろな画風を手掛けている
ことが分かって、興味深い展示です。


展示室5のテーマは「花と鳥の絵画」です。

南宋から清時代と、室町時代の花鳥画の小品の展示です。

「鶉図」 伝 李安忠 南宋時代 12-13世紀 国宝
井007

ウズラの歩くところが細密に描かれています。
右脚を上げている瞬間が捉えられていて、眼は鋭く、張りのある姿です。
赤い実を付けているのはクコの木ということで、木の葉の虫食いまで
描かれています。
右上に6代将軍足利義教の所蔵を示す印が捺されています。


展示室6のテーマは「雨中の茶の湯」です。

雨の季節にふさわしい茶道具の展示です。

「青磁瓜形花入」 龍泉窯 南宋〜元時代 13−14世紀
鏡6-4-2016_002


展覧会のHPです。


次回の展覧会はコレクション展、「はじめての古美術鑑賞-絵画の技法と表現-」展です。
会期は7月23日(土)から9月4日(日)までです。

古6-4-2016_001


根津美術館の庭にはサツキが咲いていました。

根津IMG_0410 - コピー

関連記事

【2016/06/23 20:17】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
comment
 
コメントを書く
コメントは承認後に公開されます。ご了承ください。
please comment















管理者にだけ表示を許可する

trackback
trackback url ↓
http://nekoarena.blog31.fc2.com/tb.php/3003-9fac3620

プロフィール

chariot

Author:chariot
東京のビルの多い街で暮らしています。

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

カテゴリー

ブログ内検索

月別アーカイブ

リンク

このブログをリンクに追加する

RSSフィード


| ホーム |