「トーマス・ルフ展」 東京国立近代美術館
竹橋
chariot

竹橋の東京国立近代美術館では企画展、「トーマス・ルフ展」が開かれています。
会期は11月13日(日)までです。



ドイツの写真家、トーマス・ルフ(1958-)の日本での初の本格的回顧展で、全18シリーズ、
約125点が展示されています。

会場は撮影可能です。

Porträtsシリーズ

トーマス・ルフは縦210㎝の大きなポートレートで注目されています。

チラシに使われている作品は「Porträt (P. Stadtbäumer)  1988」です。

右端 「Porträt(L.Coelevy)」 1988年
ルIMG_0074

普通のポートレートを見て、「これは誰それだ」と言っていた友人たちが、拡大した写真を見て、
「これは誰それの巨大な写真だ」と言うことを聞いて、拡大写真は被写体でなく写真そのものを
意識させることを知ったそうです。


Hausシリーズ

同じような形のありふれた建築の写真を撮ったシリーズです。

似た物の中の共通性、違い、背後にある法則や力学を見出すタイポロジー(類型学)に
拠っているそうです。
一部、コンピューターによる画像処理も行われています。

「Haus Nr12 III」 1989年
ルIMG_0083

「Haus Nr11 III」 1990年
ルIMG_0080


jpegシリーズ

デジタル画像処理で圧縮率を極端に高めると画面に現れるノイズを表現しています。
jpegはデジタル画像の圧縮方式の一つで

「jpeg ny01」 2004年
ルIMG_0111

nyはNew Yorkの略です。

「jpeg rl03」 2007年
ルIMG_0113

rl はRocket Launchの略でしょうか。


Cassiniシリーズ

NASAが2004年に土星の軌道に到達した探査船カッシーニの送って来た画像を
モノクロで公開していたものを、カラーに加工しています。
カッシーニはイタリア出身の天文学者で、土星の輪が複数の輪で出来ていることを
発見しています。

「cassini 06」 2008年
ルIMG_0134

「cassini 08」 2008年
ルIMG_0132


Photogramシリーズ

カメラを用いず、感光紙に物体を置いて直接露光する技法を応用して、
3Dプログラムによる仮想暗室の中で制作しています。

「phg.07₋II」 2014年
ルIMG_0129

「phg.12」 2015年
ルIMG_0127


どれも写真という媒体に対して自覚的な作品だと思いました。

トーマス・ルフはアンドレアス・グルスキーとともにデュッセルドルフ芸術アカデミーで
ベルント&ヒラ・ベッヒャー夫妻に学び、ベッヒャー派と呼ばれています。

2013年に国立新美術館で開かれた、「アンドレアス・グルスキー展」の記事です。

展覧会のHPです。

関連記事
スポンサーサイト

【2016/11/05 20:19】 美術館・博物館 | トラックバック(1) | コメント(0) |
comment
 
コメントを書く
コメントは承認後に公開されます。ご了承ください。
please comment















管理者にだけ表示を許可する

trackback
trackback url ↓
http://nekoarena.blog31.fc2.com/tb.php/3090-81188c41

blog_name=【】 ♥   -
 
管理人の承認後に表示されます
【2016/12/30 16:28】

プロフィール

chariot

Author:chariot
東京のビルの多い街で暮らしています。

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

カテゴリー

ブログ内検索

月別アーカイブ

リンク

このブログをリンクに追加する

RSSフィード


| ホーム |