「明治有田 超絶の美 -万国博覧会の時代」展 ブロガー内覧会 泉屋博古館分館
六本木1丁目
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六本木の泉屋博古館分館では有田焼創業400年、「明治有田 超絶の美 
-万国博覧会の時代」展が開かれています。
会期はから12月4日(日)までです。
10月30日までの前期と11月1日からの後期で、一部展示替えがあります。

有田9-25-2016_001


9月22日にブロガー内覧会があったので、私も行ってきました。

野地分館長の挨拶の後、佐賀県立九州陶磁文化館の鈴田由紀夫館長、
美術史家で本展コーディネーターの森谷美保さん、泉屋博古館分館の
森下愛子学芸員の解説を伺いました。

写真は特別に許可を得て撮影したものです。

江戸時代、大名や有力商人を顧客とし、中国陶磁器を模範としていた有田焼は、
明治を迎え、大きく転換します。

現代で言うグローバル化の時代で、各国で開かれた万国博覧会への出品を通して、
有田焼も変貌を遂げます。
それは作品の巨大化と細密化で、この二つの相反する方向を同時に追求したそうです。

「染付蒔絵富士山御所車文大花瓶」 1873(明治6)年 有田ポーセリンパーク蔵
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鈴田館長が解説しているところです。
高さ185㎝という、現在では製作不可能なほどの高さで、金色の部分は漆を使って
蒔絵を施してあります。
ウィーン万博に出品され、名古屋城の金のシャチホコの両脇に展示されていたそうです。

右 「色絵鳳凰花唐草文透彫大香炉」 
 精磁会社製 1879(明治12)年~1897(明治30)年 個人蔵

あIMG_0420

イスラム風の文様を施すなど、従来には無い新しいデザインも採り入れようとしています。

右 「色絵菊花流水文透台付大花瓶」 1対 
 1876(明治9)年頃 香蘭社(辻勝蔵)製 個人蔵

あIMG_0453

フィラデルフィア万博に出品されたと思われる作品です。
西洋では室内装飾として、対になった花瓶が好まれています。
重い上部を透彫りになった台の部分で支えており、焼成は大変だったろうと思われます。
香蘭社は1875(明治8)年創業で、現在も続く、有田焼を代表する企業です。

右 「色絵竹林文壺」 
 1879(明治12)年~1880年代 香蘭社製 有田ポーセリンパーク蔵
左 「色絵御所車文大花瓶」 1915(大正4)年~1930年代 個人蔵 
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竹林文壺は、つまみの玉取獅子の獅子の押さえている玉は動かすことが出来ますが、
外せません。
どうやって作ったのだろかと思わせます。

御所車文大花瓶1915年のサンフランシスコ万博に出品するために製作された
とされる作品です。
川の水を青海波模様で表し、枝垂れ桜、御所車、柴垣をあしらって華やかです。

奥 「色絵流水菖蒲文皿」 
 1879(明治12)年~1897(明治30)年頃 精磁会社製 ギャラリー花伝
手前 「色絵蝶文輪花皿」 
 1879(明治12)年~1897(明治30)年頃 精磁会社製 ギャラリー花伝


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ともに輸出用に量産されたとされる品です。
精磁会社は1879(明治12)年に香蘭社から独立して設立された会社で、
高度な技術を誇り、宮内省の注文も受けています。
フランスから最新鋭の機械も導入して有田焼の近代化にも貢献しますが、
経営に失敗して、1897(明治30)年頃にその歴史を閉じています。

どの作品も極めて緻密に華やかに作られ、その技巧には驚くばかりです。
世界を相手に活動し始めることになった、明治という時代の意気込みを
展示された有田焼の品々から感じることが出来ます。

展覧会のHPです。


2016年に渋谷のBunkamura Galleryで開かれた、「きんしゃい 有田豆皿紀行」展の記事です。
香蘭社の作品も展示されていました。

明治になり、西洋への輸出を活発に行なった日本工芸ということでは、
宮川香山の横浜眞葛焼もよく似ています。

横浜にある「宮川香山 眞葛ミュージアム」の記事です。

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【2016/09/27 19:35】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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