「デトロイト美術館展」 上野の森美術館
上野
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上野の森美術館では、「デトロイト美術館展」が開かれています。
会期は1月21日(土)までです。

デトロイト0


デトロイト美術館の所蔵する、ヨーロッパ近代の絵画、約50点が展示されています。
展覧会は原則、月・火を除き、撮影可能です。

デトロイトはアメリカ自動車産業の中心地で、美術館は1885年に設立され、
自動車業界の発展とともにコレクションも充実していきます。
自動車産業の衰退に伴い、一時はコレクションの売却も検討されましたが、
国内外の協力により存続することが出来たそうです。

第1章 印象派

ピサロ、ドガ、モネ、ルノワ―ルなどの展示です。

クロード・モネ 「グラジオラス」 1876年頃
デトロイト3

パリ郊外のアルジャントゥイユに住んでいた時の作品で、夏の日の下で
傘を差しているのは妻のカミーユです。

エドガー・ドガ 「楽屋の踊り子たち」 1879年頃
デトロイト1_1

左から右に向かって遠近感のある画面です。

ピエール・オーギュスト・ルノワール 「座る浴女」 1903-06年
デトロイト5

晩年の南仏時代の作品で、たしかなデッサンで描かれ、髪も肌もかがやいています。


第2章 ポスト印象派

セザンヌ、ゴーギャン、ゴッホ、ルドン、ドニ、ヴァロットン、ボナールの展示です。

フィンセント・ファン・ゴッホ 「自画像」 1887年
チラシなどにも使われている作品です。
オランダからパリに出て来て描かれるようになった自画像で、
色彩も一気に明るくなり、タッチも力強くなります。

ポール・ゴーギャン 「自画像」 1893年頃
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一度、タヒチに行き、フランスに戻った時の自画像です。
あごに手をやり、眉にしわを寄せて、何か物言いたげです。

ポール・セザンヌ 「画家の夫人」 1886年頃
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長年同棲していたオルタンス・フィケと結婚した年の作品です。
あまり色彩を使わない、、頑固な描き振りです。

ポール・セザンヌ 「サント=ヴィクトワール山」 1904-06年頃
デトロイト1

よく描くサント=ヴィクトワール山を大まかなタッチで正面から捉えています。


第3章 20世紀のドイツ絵画

カンディンスキー、キルヒナー、エミール・ノルデ、マックス・ベックマン、
オスカー・ココシュカなどの展示です。

ドイツ表現主義の作品が多く、他の章と違って、雰囲気が重くなります。
ナチスによって退廃芸術と見做された作家も多く、経歴にも重苦しいものがあります。

ワシリー・カンディンスキー 「白いフォルムのある習作」 1913年
デトロイト7

カンディンスキーは抽象絵画の創始者の一人とされています。
右上はロシア正教の寺院とのことで、具象と抽象が混じっています。

エルンスト・ルートヴィヒ・キルヒナー 「月下の冬景色」 1919年
デトロイト0_1

キルヒナーはドイツ表現主義の代表者です。
赤と青が強烈で、山も木も雲も荒々しい姿をしています。


第4章 20世紀のフランス絵画

マティス、ルオー、デュフィ、ピカソ、フアン・グリス、モディリアーニ、スーティンの展示です。

アメデオ・モディリアーニ 「女の肖像」 1917-20年

モディリアーニ特有の長い顔、長い頸の女性像で、瞳も描かれていません。
デトロイト4

アンリ・マティス 「窓」 1916年
デトロイト2

縦と横の線で画面を区切った面白い画面をつくっています。

アンリ・マティス 「ケシの花」 1919年頃
デトロイト3_1

ケシとグラジオラスを活けた花瓶が屏風の前に置かれています。
屏風の青い面は水を思わせ、窓の外を川が流れているようです。
模様も華やかで、屏風の下の部分が変な形に曲がっているのもご愛嬌です。


ヨーロッパ近代絵画が網羅されていて、充実した展覧会です。
デトロイト美術館はアメリカ芸術のコレクションも豊富ということなので、
そちらもいつか観たいものです。

展覧会のHPです。

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【2016/11/03 20:12】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(2) |
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  • こんばんは。
  • アメリカを代表する産業が自動車ですから、デトロイトならかなりの作品があるだろうと思って観に行きましたが、正しくその通りでした。
    コレクションが売却されずに済んで本当に良かったです。

    【2016/11/05 19:59】 url[chariot #/8nqih4Y] [ 編集]
  • 有名画家多数
  • さすがに自動車大城下町デトロイト。有名な画家の作品の収集レベルが高いですね。代表的な名画を日本向けに網羅的に選んでくれて馴染みやすい展覧会でしたね。

    【2016/11/05 08:07】 url[あかーる #X037UcDo] [ 編集]
    please comment















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