「江戸からたどるマンガの旅」展 千代田区立日比谷図書文化会館
霞ヶ関・内幸町
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日比谷公園の千代田区立日比谷図書文化会館では、「江戸からたどるマンガの旅」展が
開かれています。
会期は11月16日(水)までで、観覧料は一般300円です。

マンガ0


江戸時代中期の戯画から昭和初期の漫画まで、約200点を展示してマンガの流れをたどる
展覧会です。

「即興かげぼしづくし」 歌川広重 天保期(1830~1844年)
マンガ3_1

影絵で富士山と橋の欄干を作っています。
宴会の隠し芸に良さそうです。

「青物魚軍勢大合戦之図」歌川広景 安政6年(1859)
マンガ6_1

安政5年のコレラ大流行を元に、コレラにかかりやすい魚類と、かかりにくい野菜類の合戦に
ことよせて将軍家の後継争いを描いています。
右の野菜勢は14代将軍徳川家茂が大将、左の魚勢は一橋慶喜(後の15代将軍)が大将で、
家茂は紀州徳川家の藩主だったことから蜜柑のまといを立てています。

「浮世ハ夢だ夢だ」 作者不詳 慶応期(1865~68年)
マンガ1

横着な男が、籠に乗って旅をしたい、芸者遊びをしたい、剣豪になりたい、と勝手に妄想し、
現実に戻って、「寒い晩だ。もう一杯やりたいが金が無い。」とぼやいています。
吹き出しが使われていて、町人なのに剣術使いを夢見るところなど、幕末らしさがあります。

「東京名所三十六戯撰 数寄屋河岸」 昇斎一景 明治5年(1872)
マンガ5_1

洋装の人物が発泡酒の栓を抜いたら中身が飛び出したので、びっくりしています。

「三十二相追加百面相 かなしひ・他」 小林清親 明治16年(1883)
マンガ4_1

かなしひ・けむい・むせた・くやしひの4つで、日本髪とざんぎり頭が混じっています。
小林清親は抒情的な風景版画で有名ですが、明治15年からは清親ポンチと呼ばれる、
漫画を描くようになります。
ポンチとはポンチ絵のことで、イギリス人が日本で発行した漫画雑誌、「ジャパン パンチ」に
由来します。
木版刷り錦絵の最後の時代で、やがて印刷に取って代わられるようになります。

「お伽 正チャンの冒険 一の巻」 織田小星・樺島勝一 大正13年(1924)
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正チャンは大正時代の人気漫画の主人公で、被っている帽子は正チャン帽と呼ばれ、
子どもの帽子として流行しました。
大正時代になると漫画もかなりモダンになり、現在に似てきます。

(参考)
小出楢重 「子供立像」 1923年
西004

小出楢重の息子がモデルで、正チャン帽を被っています。

他に、昭和初期の人気漫画、「のらくろ」「タンク・タンクロー」「冒険ダン吉」なども
展示されています。

笑える戯画、漫画が揃っていて、時代の雰囲気も伝わる、面白い展覧会です。

展覧会のHPです。

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【2016/11/12 22:09】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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