「平安の秘仏 ―櫟野寺の大観音とみほとけたち」展 東京国立博物館
上野
chariot

上野の東京国立博物館本館特別5室では、特別展、「平安の秘仏 ―櫟野寺の大観音と
みほとけたち」が開かれています。
会期は12月11日(日)までです。

櫟0


櫟野寺(らくやじ)は滋賀県甲賀市にある天台宗の寺院で、寺伝では延暦11年(792)に最澄が
櫟野(いちの)の地を訪れ、櫟(いちい)の木に観音像を刻んだのが始まりとされています。
重要文化財の平安時代の仏像20体が伝わり、今回はこの20体すべてが展示されています。

「十一面観音菩薩坐像」 平安時代・10世紀
櫟1

櫟2

展示室の中心に置かれています。
像高3.2mの巨大な像で、頭と胴体部分は一木で造られています。
仏の身長とされている一丈六尺(約4.8m)の高さの仏像を丈六仏と言い、
坐像の場合はその半分の約2.4mになります。
これに髪の生え際より上の部分と宝冠を足して、3.2mになっています。
見上げるばかりの堂々としたお姿で、下ぶくれの優しいお顔です。
後の甲賀様式とされる仏像の模範となっています。

「観音菩薩立像」 平安時代・10~11世紀
櫟6

細身で撫で肩の像で、吊り上がった目尻、太い鼻、厚い唇といった
甲賀様式が見られるそうです。

「薬師如来坐像」 平安時代・12世紀
櫟3

像高2.2mの大きな像で、こちらも丈六仏です。
当時の流行の定朝様式を取り入れていて、垂れ目気味のお顔です。

「地蔵菩薩坐像」 平安時代・文治3年(1187)
櫟5

内刳りに墨書銘があり、蓮生という僧が数千人の勧進(寄付)によって
造立したとあり、勧進としては早い時期とのことです。
文治3年は源義経が頼朝に追われて、京から奥州平泉に落ち延びた年に
当たります。

20体すべての仏像が寺外に出るのは今回が初めてとのことであり、
巨大で重い本尊十一面観音を運んで来るのは大変だったと思われます。
この展覧会はそれらを拝観することのできる貴重な機会です。

展覧会のHPです。

関連記事
スポンサーサイト

【2016/12/03 19:35】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
comment
 
コメントを書く
コメントは承認後に公開されます。ご了承ください。
please comment















管理者にだけ表示を許可する

trackback
trackback url ↓
http://nekoarena.blog31.fc2.com/tb.php/3126-5cc33892

プロフィール

chariot

Author:chariot
東京のビルの多い街で暮らしています。

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

カテゴリー

ブログ内検索

月別アーカイブ

リンク

このブログをリンクに追加する

RSSフィード


| ホーム |