『円山応挙 「写生」を超えて』 表参道 根津美術館
表参道
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表参道の根津美術館では開館75周年記念特別展、『円山応挙 「写生」を超えて』が
開かれています。
会期は12月18日(日)までです。
11月27日までの前期と28日後期からの後期で、一部展示替えがあります。

丸山10-1-2016_010


写生にもとづいた平明な画風で有名な円山応挙(1733-1795)の作品の展示です。

「布袋・南天・芭蕉図」 明和元−3年(1764−66)頃 個人蔵
応挙2

まだ仙嶺と名乗っていた頃の作品です。

「写生図巻」 2巻 明和7年−安永元年(1770−72) 株式会社千總蔵 重要文化財
応挙3

応挙4

前期と後期で巻替えがあります。
博物画のように写実的に描かれています。

「山水図」 天明年間(1781−89)頃 個人蔵
応挙1

大徳寺高桐院の所蔵する宋時代の画家、李唐の絵を模写しています。

「七難七福図巻」 3巻 明和5年(1768) 相国寺 重要文化財
上巻
応挙0_1

応挙6

下巻
応挙1_1

応挙5

前期と後期で巻替えがあります。
仁王般若経に説かれている七難七福を視覚化した絵巻で、応挙の出世作ともされる作品です。
上巻は地震、洪水、火事などの天災の場面です。
地震の場面では家が崩れ、人も犬も転げています。
火事の場面では焼死者も描かれ、梯子や大団扇をかついだ火消しが駆け付けています。
中巻は押し込み強盗、追剥、刑罰など人災の場面です。
血まみれの凄惨な情景が延々と続きます。
下巻は一転して、王朝絵巻風の花見や宴の様子などがのどかに描かれています。

「牡丹孔雀図」 安永5年(1776) 宮内庁三の丸尚蔵館
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前期の展示です。
羽の艶、首や銅の立体感も表現されていて、優れた技量を示しています。

「藤花図屏風」 六曲一双 安永5年(1776) 根津美術館 重要文化財
藤011

左隻
藤010

右隻
藤009

一筆で描く「付立て」という技法で幹や枝を一気に描いていますが、
枝の重なり具合など予め計算された筆の運びです。
葉も墨で付立てで描いた上に緑色の絵具を塗っているらしいとのことです。
花弁は白、青、紫を重ねて華やかな色彩の響きを見せています。

藤013


「雪松図屏風」 六曲一双 18世紀 三井記念美術館 国宝
応挙009

左隻
応挙007

右隻
応挙008

前期の展示です。
雪の晴れ間の澄み切った空気の中に立つ松の木です。
穏やかな金地に雪の鮮やかな白が映えています。
輪郭線を使わずに描かれた、立体感のある作品で、特に右隻の松の枝は
こちらに向って張り出しているように見えます。
三井記念美術館では正月によく展示されています。


2010年には三井記念美術館で、「円山応挙-空間の創造」展が開かれていました。

「円山応挙-空間の創造」展の記事です。


展示室6のテーマは「茶人の正月-口切-」です。
11月は茶壷の口の封を切って、その年の新茶を点てることから茶人の正月と呼ばれます。

「肩脱茶壺 銘 長門」 福建あるいは広東 元-明時代 14-16世紀
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口から肩まで釉薬の掛かっていない茶壷を肩脱といいます。
前田家伝来で、封をした紙が口に残っています。

「布袋蔣摩訶問答図」 因陀羅筆・楚石梵琦賛 元時代 14世紀 国宝
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布袋と、釈迦の前世の姿である蔣摩訶(商莫迦)が問答しているところです。
因陀羅はインドの僧とも言われていますが、伝記は不明です。


展覧会のHPです。


次回の展覧会はコレクション展、「染付誕生400年」です。
会期は2017年1月7日(土)から2月19日(日)までです。

染付11-18-2016_002

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【2016/12/08 19:26】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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