「北斎の帰還-幻の絵巻と名品コレクション-」展 両国 すみだ北斎美術館
両国
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11月21日に、すみだ北斎美術館が開館しました。
都営地下鉄大江戸線・JR総武線の両国駅のすぐ東にあります。
場所は墨田区亀沢2-7-2で、公園の横に建っています。

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葛飾北斎(1760-1849)は葛飾郡本所割下水(現在の墨田区亀沢)で生まれ、
生涯に93回、引越しを繰り返しながら、ほとんどの期間を墨田区で過ごしています。
その葛飾北斎を記念して墨田区の開設した美術館です。
妹島和世建築設計事務所の設計で、4階建て、スリットを入れて四方どこからでも
入れるようになっています。

美術館のロゴマークは葛飾北斎の「冨嶽三十六景」のうち、「山下白雨」に描かれた
稲妻を表しています。

北斎3


現在、開館記念展「北斎の帰還-幻の絵巻と名品コレクション-」が開かれています。
会期は2017年1月15日(日)までです。
12月18日までの前期と20日からの後期でほとんどの作品が展示替えになります。

北斎0


「須佐之男命厄神退治之図」(復元) 1845年
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横276㎝の大作で、北斎86歳の作品を復元したものです。
向島の牛嶋神社に奉納した絵で、須佐之男命が厄神たちに二度と疫病を
起こさないと誓わせています。
牛嶋神社は須佐之男命を祭神としています。
関東大震災で焼失してしまいましが、白黒写真を基に大変な努力を重ねて、
推定復元したものです。
右の白い袋を担いでいるのはインフルエンザ、真ん中の背中を見せて
右を向いているのは梅毒と思われるとのことです。

「冨嶽三十六景」のうち、「御厨川岸より両国橋夕陽見」 1831年頃
北斎2

富士山はシルエットになって浮かび、手拭いを水に浸している男もいます。

「隅田川両岸景色図巻」(部分) 1805年
北斎1

全期間展示です。
両国橋から山谷堀まで舟で吉原に向かう隅田川両岸の景色と、吉原遊郭での
遊興の様子を描いた、約7mの肉筆の絵巻です。
明治時代に海外に流出し、約100年間行方不明だったのが、2015年に発見され、
すみだ北斎美術館の所蔵となっています。

平常展示は撮影可能です。

「四代目岩井半四郎 かしく」 1779年
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勝川春章に入門した翌年の作品です。

「賀奈川沖本杢之図」 1804-07年
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後の代表作、「神奈川沖浪裏」を思わせます。

「貴人と官女図」 1839年
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晩年の肉筆画です。

「略画早指南(りゃくがはやおしえ)」 前編1812年頃 後編1814年頃
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北斎式キュビスムです。

「北斎漫画」もあります。

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制作過程の分かる版木です。

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弟子の露木為一が写した、榛馬場(はんのきばば)に住んでいた84歳頃の北斎と
娘の阿栄の姿を人形にしています。

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北斎は炬燵布団を被って、踊る猫を描き、煙管を畳に突いてそれを見ている阿栄は、
歌舞伎に出てくる土手のお六のようです。
筆を持つ北斎の手は時々動いて、生きているようなリアルさです。

タッチパネルによる作品解説もあって、躍動的な筆遣いも確認出来ます。

オープンしたばかりなので、とても混雑しているのではないかと心配しましたが、
しっかり観ることが出来ました。

入館待ちの行列ができるほど来館者は多いのですが、トイレは少ないので
ご注意ください。

美術館の横には「冨嶽三十六景」のうち、「凱風快晴」を表した、
横5mのフラワーアートも置かれています。

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展覧会のHPです。

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【2016/11/29 21:25】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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