「第二回菊池寛実賞 工芸の現在」展アートブログイベント  菊池寛実記念智美術館 
神谷町
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虎ノ門の菊池寛実記念智美術館では「第二回菊池寛実賞 工芸の現在」展が開かれています。
会期は2017年3月20日(月・祝)までです。
竹工作品のみ、2月2日までと3日からで展示替えを行ないます。

智12-20-2016_001


現代陶芸の紹介を行なっている智美術館が、陶磁、ガラス、金工、竹工、截金ガラスから
12名の作家を選んで紹介する展覧会です。
会期中に菊池寛実賞の選考が行なわれます。
12月17日にアートブログイベントが開かれたので、参加してきました。
写真は許可を得て、撮影しています。

出展作家は以下の通りです。


井口大輔(陶磁)
いIMG_0319

釉薬を使わない、ざらっとした質感の陶器で、井口さんはその風合いを
「銹」の字で表しています。
先史時代の陶器を思わせる形をしていて、量感があります。
焼成時に窯の中の酸素を減らすと、陶土に入っている酸素も出てくるので、
強く焼き締まるそうです。


植松竹邑(竹工)
うIMG_0326

竹を曲げる時は通常はバーナーで焼いて柔らかくしますが、植松さんは
自然さを壊さないように、お湯に浸けて曲げているそうです。
手前の「風垣」は風除けの垣根をイメージしていて、吹く風を感じます。


神谷麻穂(陶磁)
かIMG_0315

不定形の板のような形をしています。
草花の絵も絵付けされ、色彩が豊富で、陶器と絵画を合わせたような作品です。


亀井洋一郎(陶磁)
かIMG_0340

磁土を立方体の型に入れて成形する技法で制作しています。
都市空間や蜂の巣を思わせます。


川端健太郎(陶磁)
生命感のある作品です。
女(Spoon)は長さが2mもある大作で、銀彩を塗ったり、ガラスを嵌めて
それが溶けたりして、賑やかさと温か味があります。

川端健太郎さんの作品は2015年に日本橋髙島屋美術画廊Xで開かれた、
「川端健太郎展 器官」に展示されていました。

「川端健太郎展 器官」の記事です。


杉浦功悦(竹工)
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自分の想像力を基に制作すると、形に限界があるので、基本の形を作り、
それを積み重ねて自分の想像を超える作品にするそうです。


谷岡茂男(竹工)
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細くした竹をきっちりと編み上げていく造形です。
曲線のつくる形に魅力があります。


中田博士(陶磁)
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精巧な形に練り上げられた白磁の器で、極めて細い筋も入り、真珠光彩と名付けた
耀きを見せています。
陶磁器によって理想の形を生み出そうとしています。


藤笠砂都子(陶磁)
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陶器というより彫刻のような造形で、天衣が風に翻ったり、波が踊ったりしています。


三嶋りつ惠(ガラス)
みIMG_0323

三嶋りつ惠さんはべネチアングラスの産地であるムラーノ島で職人とともに
吹きガラスの作品を制作しています。
ベネチアングラスの特徴の、透明度が高く、柔らかくて繊細な細工が出来ることを
活かしています。
大きい作品は40㎏近くにもなるとのことで、職人が5人掛りで作り上げるそうです。
華やかな色彩を使うベネチアでは無色の作品は三嶋さんだけとのことです。

三嶋りつ惠さんの作品は2011年に銀座の資生堂ギャラリーで開かれた、
「あるべきようわ 三嶋りつ惠展」に展示されていました。

「あるべきようわ 三嶋りつ惠展」の記事です。

また、2014年に横浜美術館で開かれた、「ヨコハマ トリエンナーレ 2014」でも
三嶋さんの作品が展示されていました。

「ヨコハマ トリエンナーレ 2014」の記事です。


山本茜(截金ガラス)
截金(きりかね)は極細の金箔を器物に貼って装飾する技法です。
截金をガラスと組み合わせる、截金ガラスの制作者は山本さんしかいないそうです。
ガラスの塊の中に繊細な金の模様が閉じ込められていて、見る角度によって
耀き方がさまざまに変わります。
現在、源氏物語五十四帖を題材にした作品を制作しています。 

山本茜さんの作品は2014年に日本橋三越本店で開かれた、「第61回 日本伝統工芸展」にも
展示されていました。

「第61回 日本伝統工芸展」の記事です。


留守玲(金工)
鉄を素材にしていて、細かく切った鉄片を溶接して組み上げています。
曲線的で、金属というより、生命体のような形です。


学芸員の方から各作家のさまざまな意匠や技法についての解説を伺い、
作品への理解を深め、味わうことが出来ました。

「第一回菊池寛実賞 工芸の現在」展の記事です。

展覧会のHPです。

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【2016/12/20 19:54】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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