「19th DOMANI・明日展 未来を担う美術家たち」  国立新美術館
乃木坂
chariot

六本木の国立新美術館では「19th DOMANI・明日展 未来を担う美術家たち
文化庁芸術家在外研修の成果」が開かれています。
会期は2月5日(日)までで、火曜日は休館日です。

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「DOMANI・明日展」は文化庁が1967年度から実施している、若手芸術家を
研修のため海外に派遣する、「芸術家在外研修(新進芸術家海外留学制度)」の
成果を発表する展覧会で、毎年この時期に開かれています。

今回は「re_consider Japan」をゆるやかなテーマに、研修後、比較的時間の浅い作家の
作品を中心にしているそうです。

会場は一部の作品を除いて撮影可能です。


秋吉風人(1977~) 2011年 ドイツ

「naked relations」 2016年
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現在、ベルリンを拠点に活動しています。
アクリル板に透明度の高い油絵具を塗り重ねて、新しい色を生み出しています。


池内晶子(1967~) 1998年 アメリカ

「Notted Thread」 2016年
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広い展示スペースの中心に、編んだ赤い糸の作品が1点だけ、浮いています。


今井智己(1974~) 2015年 オランダ

「In Their Eyes」シリーズ 2016年
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第2次世界大戦でドイツに占領されたオランダやインドネシアで日本軍の設置した
オランダ人強制収容所を写した写真を素材にしています。


岡田葉(1974~) 2002年 イギリス

現在、ロンドンを拠点に活動しています。

「みつあみ」 2002年
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岡田さんにとって絵画は、ネガティブな感情=ノンフィクションを絵画の表面としての
フィクションに転換していて悪霊払いの意味があるそうです。
アートセラピーのようなものでしょうか。


折笠良(1986~) 2015年 カナダ

「水準原点」 2015年
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アニメーション作品で、石原吉郎の詩、「水準原点」を題名にしています。
さらさらと流れるような砂の動きです。


金子富之(1978~) 2015年 カンボジア

金子富之さんは山形県在住の日本画家で、さまざまな妖怪変化、鬼神を描いています。

「レッドバナスパティラージャ」 2012年
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バナスパティラージャはジャワの聖獣で、「森の王」という意味だそうです。
横3mほどの大きな作品で、びっしりと描き込まれています。

「怖畏金剛」 2014年
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ヴァジュラバイラヴァという、密教の尊格の一つで、大威徳明王と呼ばれています。
死神をも殺す者と云われ、怖ろし気な姿で水牛に乗っています。

「大梵天王」 2016年
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ヒンドゥー教の神、ブラフマーです。
カンボジアの和紙に描かれています。

「ドローイングノート」 1992~2016年
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構想や下描きを書き入れたノートで、制作過程の一端を見ることができます。

金子さんの作品は今度の展覧会で一番、迫力がありました。

2015年に日本橋髙島屋で開かれた「―精霊・神仏奇譚―金子富之展」の記事です。


曽谷朝絵 2013年 アメリカ

「Airport Eastgate」 2007年
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油彩画で、虹の光りのような色彩が広がっています。

「Circles」 2008年
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輪が重なり合い、響き合っています。

「inside」 2016年
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色彩がキャンバスを飛び出して、自由に広がっています。


平川祐樹(1983~) 2015年 ドイツ

「Vanished Tree-teufelsberg」 2015年
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森の空を見上げた映像を天井側に映しています。

切り株から見上げている設定でしょうか。

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トイフェルスベルクはベルリンにある森です。


保科晶子(1971~) 2011年 フランス

現在、フランスのモントルイユを拠点に活動しています。

「モノリス」 2016年
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思い出のある品を粘土で固めたもので、記憶を保存するためだったのが、
粘土が乾燥するにつれ、徐々に忘却も訪れたそうです。

「おぼえている?-くつした」 2016年
「おぼえている?-カーディガン」 2016年
「おぼえている?-しまのパジャマ」 2016年

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思い出を陶にして残しています。
女性らしい感性のある作品です。

松井えり菜(1984~) 2012年 ドイツ

「顔の惑星~リンカネーション!!!~」 2016年
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宇宙の中に存在する生命としての自画像です。
ウーパールーパーや桜島大根も描き込まれています。

松井さんはよく自画像をモティーフにしています。

「ヤバイリンゴ~ビッグ」 2016年
「ヤバイリンゴ 2016年

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リンゴ化した自画像です。

「なりきりヴィーナスの誕生~センターはいつだってプレッシャー」 2015年
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ボッティチェリの「ヴィーナスの誕生」の登場人物の本音を想像し、
それを表情に出して描いています。


南隆雄(1976~) 2010年 フランス

現在、パリを拠点に活動しています。

「Medi」 2016年
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地中海(Mediterranean Sea)に取材した映像を再構成したビデオです。
色数を絞り、単純化された画面が変化していきます。


三原聡一郎(1980~) 2013年 オーストラリア

「空白のプロジェクト #3 コスモス」 2013-
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いろいろな器具が並んでいて、苔の生命活動を電気として捉える考えを
表しているそうです。


山内光枝(1982~) 2014年 フィリピン

「カブグアス」
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フィリピンの海での素潜り漁の様子を映像にしています。
観ていると、自分も海の中にいるように思えてきます。

漁師は入墨をしています。
魏志倭人伝にも、倭人は沈没して魚や蛤を獲り、大魚や水鳥を避けるために文身(入墨)を
しているとあったのを思い出します。


2015年の「18th DOMANI・明日展」の記事です。

展覧会のHPです。

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【2017/01/10 20:09】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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