「古唐津-大いなるやきものの時代」展 出光美術館
日比谷・有楽町
chariot

丸の内の出光美術館では開館50周年記念、「古唐津-大いなるやきものの時代」展が
開かれています。
会期は3月26日(日)までです。

古唐津1-9-2017_001

古唐津は桃山時代に北九州各地で朝鮮の陶工によって始められた陶器で、
唐津の港から出荷されたので、この名があります。

出光美術館の創設者、出光佐三は古唐津を愛好し、出光コレクションは
300件を超える古唐津を所蔵しています。
展覧会ではその中から、約180件が展示されています。

「絵唐津葦文壷」 桃山時代 重要文化財
古唐津3

朝鮮陶磁の特徴である、腰がふくらんだ算盤玉型をしていて、安定感があります。
片面に風に揺れる葦、反対側に唐草文がさらりと描かれていて、このような片面ずつで
絵柄を替える片身替りは桃山時代の流行です。

古唐津には朝鮮と桃山の意匠の融合が見られるとのことで、
古唐津の元となった朝鮮陶磁の品も何点か展示されています。

「絵唐津柿文三耳壷」 桃山時代 重要文化財
出光3-13-2010_002

小さな壷で、肩にろくろ目が入って、引き締まった形です。
実を付けた柿の木を伸び伸びした筆遣いで描いています。
底の近くは釉薬が掛かっていません。
耳を取り付けた鋲を模したりした遊び心もあります。

「絵唐津松文大皿」 桃山時代
古唐津0

かなり大きな皿で、唐津特有の朽葉色と呼ばれる釉の上に細く伸びた松の枝が
描かれた面白い図柄です。

「奥高麗茶碗 銘 秋夜」 桃山時代
茶4-6-2010_004

奥高麗とは古唐津の一種です。
かなり大振りの堂々とした姿の茶碗で、明るい枇杷色を見せています。
出雲松平家の伝来で、茶人大名の松平不昧公が所持していました。

「絵唐津丸十文茶碗」 桃山時代
陶磁3

出光佐三の古唐津コレクションのきっかけとなった品とのことです。
ふっくらとした茶碗で、赤褐色の素地に青味がかった釉が掛かっています。
使いこまれていたらしく、高台は擦れて丸くなっています。
古物商が持込んだこの茶碗を見た出光佐三は偽物と思い、古物商から
これが本当の唐津であると教えられたそうです。

「絵唐津葦文四方口向付」 五客 桃山時代
古唐津1

口縁は薄く、四角く曲げられているところは織部焼に通じます。

「朝鮮唐津上手付水注」 桃山時代
桃山005

朝鮮唐津とは黑い鉄釉と白い藁灰釉を掛けたもので、朝鮮の技法を
伝えていることから、この名があります。
この水注は黑い鉄釉を掛けた後に、上から白い藁灰釉を掛けています。
境目のところが化学変化によって青く発色していて、面白い景色になっています。
把手は折れたのをつないだようになっていて、破調の面白さを出しています。

「朝鮮唐津耳付水注」 桃山時代
古唐津2

黑い釉と白い釉を思い切りよくざっと掛けて、抽象画のような景色を作っています。
濱田庄司の流掛けを思わせます。

展覧会のHPです。

次回の展覧会は、「茶の湯のうつわ―和漢の世界」展です。
会期は4月15日(土)から6月4日(日)までです。

うつわ2-16-2017_005

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【2017/02/23 19:55】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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