「江戸と北京 18世紀の都市と暮らし」展ブロガー内覧会 江戸東京博物館
両国
chariot

江戸東京博物館で開かれている、「江戸と北京 18世紀の都市と暮らし」展の
ブロガー内覧会があったので行ってきました。
会期は4月9日(日)までです。

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江戸が発展した18世紀は清朝の首都、北京が最も反映していた時期でもあるということで、
江戸と北京の暮らしを比較する展覧会です。

写真は博物館の特別の許可を得て、撮影しています。

この展覧会では清の「万寿盛典」、「乾隆八旬万寿慶典図巻」と江戸時代の
「熈代勝覧(きだいしょうらん)」の展示が注目されます。

「万寿盛典」 1717年(康熙56) 北京・首都博物館
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清の康熙帝60歳を祝う式典の120巻の記録で、その一部は148枚の図版になっていて、
つなぎ合わせると約50mの長さになります。
康熙帝が離宮から紫禁城に戻るまでの行列と沿道の賑わいを詳細に描き込んでいます。

「乾隆八旬万寿慶典図巻」(下巻) 1797年(嘉慶2) 北京・故宮博物院
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祖父の康熙帝に倣って、乾隆帝が80歳を祝った祝典の模様を描いていて、
離宮から紫禁城に戻る行列と沿道を色彩豊かに表しています。
上下2巻合わせて、130mの長大な作品で、沿道の舞台や見物人、
並んだ象も描かれています。

「熈代勝覧(日本橋盛絵巻)」 1805年(文化2)頃 ベルリン国立アジア美術館
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日本橋の賑わいを長さ約12mにわたって描いた絵巻で、現在はベルリンにあり、
今回11年ぶりの日本での公開です。

「熈代勝覧」の複製は東京メトロ三越前駅の地下コンコースにも常時展示されています。
地下コンコースは「熈代勝覧」に描かれた場所の真下に当たります。

「明黄色納紗彩雲金龍紋男単朝袍(雍正帝の礼服)」 北京・故宮博物院
「鉄嵌緑松石柄金桃皮鞘腰刀(乾隆帝所有の腰刀)」 北京・故宮博物院

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黄色は皇帝のみが使用する色で、刺繍されている龍も皇帝のみが使える5本爪です。

「四合院模型(二進式)」 北京・首都博物館
北IMG_0189

中国の伝統的な、口の形の家屋で庭を囲んだ住宅です。
私は、台湾の空港近くの空から地上を見た時、このような四角な家を見つけて、
ここは中国だと思った記憶があります。

「割長屋・棟割長屋模型」 三浦宏/製作・所蔵
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こちらは日本の裏長屋で、屋根に布団が干してあります。

左「黒木猴(帽子屋の猿看板)」 清 北京・首都博物館
右「幌子(両替屋看板)」 清 北京・首都博物館

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猿が帽子を持っています。

上「鍾馗像」 清 北京・首都博物館
下「五毒肚兜(端午の節句用腹掛)」 清 北京・首都博物館

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鍾馗は唐の玄宗皇帝の夢に現れ、魔物を退治したと言われています。
虎の周りにサソリ、ヘビ、ムカデ、ガマ・ヤモリの五毒を刺繍した、子どもの腹掛けです。

上「鍾馗図」 鈴木守一 江戸末期・明治中期 江戸東京博物館
下「名所江戸百景 水道橋駿河台」 歌川広重 1857年(安政4) 江戸東京博物館

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端午の節句に鍾馗の絵を飾る習慣は中国から伝わっています。
駿河台には鯉のぼりも上がっています。

左「天神机」 1812年(文化9) 江戸東京博物館
右「近世職人絵尽」より寺子屋の様子 
 狩野晏川/画 鍬形蕙斎(北尾政美)/原画 1890年(明治23) 江戸東京博物館

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子どもたちは寺子屋に天神机と呼ばれる文机を持参して学んでいました。
寺子屋では子どもたちが習字の練習中ですが、いたずらが過ぎてお仕置きを
受けている子もいます。

「熈代勝覧」にも文机を担いだ父親に手を引かれて、初めて寺子屋に行く
子どもの姿があります。

参考 「熈代勝覧」複製
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「閙学童図(学習中に騒ぐ学童)」 清 北京・首都博物館
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先生が休んでいるすきに、子どもたちは好き勝手なことをしています。
先生の頭にサソリを置こうとする子までいます。

渡辺崋山が庶民の風俗を軽妙な筆遣いで描いた「一掃百態図」にも、寺子屋の先生と、
ふざける子どもたちが描かれていて、画家には恰好の題材だったようです。


国こそ違え、人々の生活は同じものということを実感させてくれる、面白い展覧会です。

展覧会のHPです。


次回の特別展は、特別展「没後150年 坂本龍馬」です。
会期は4月29日(土・祝)から6月18日(日)までです。

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【2017/03/18 19:04】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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