「幕府祈願所 霊雲寺の名宝」展示 東京国立博物館
上野
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上野の東京国立博物館本館特別2室では6月4日(日)まで、平常展示の企画として、
「幕府祈願所 霊雲寺の名宝」が展示されています。

霊雲寺0


霊雲寺は文京区湯島にある真言宗の寺院で、元禄4年(1691)に覚彦浄厳
(かくげんじょうごん:1639~1702)を開基とし、幕府の祈願所として創建されています。
浄厳は河内の生まれで、高野山に学び、真言教学やサンスクリット(梵語)を修め、
戒律の大切さを説き、庶民への布教にも努めています。
5代将軍徳川綱吉や柳沢吉保の帰依を受け、開いたのが霊雲寺です。

「小石川谷中本郷絵図」 戸松昌訓編 万延2年(1861)刊
霊雲寺4

幕末の頃の江戸の絵図で、西を上にしていて、中心に加賀前田家の江戸屋敷
(現在の東京大学本郷キャンパス)があります。
下の青い部分は上野不忍池です。
左の青い四角が霊雲寺、右の青い丸が浄厳の墓所のある妙極院です。

「弥勒曼荼羅図」 鎌倉時代・13世紀 霊雲寺蔵 重要文化財
霊雲寺9

弥勒菩薩を中心にした曼荼羅です。
霊雲寺12

「諸尊集会図」 鎌倉時代・13世紀 霊雲寺蔵 重要文化財
霊雲寺10

霊雲寺11

大日如来を中心にした五如来、十菩薩、五天、五明王童子を描いたという
珍しい様式の曼荼羅です。

「両界曼荼羅図」 江戸時代・17世紀 霊雲寺蔵
金剛界
霊雲寺7

胎蔵界
霊雲寺8

浄厳独自の解釈による曼荼羅ということで、諸尊の名前も書き込まれています。
霊雲寺2

「十六羅漢図」 鎌倉時代・14世紀 霊雲寺蔵 重要文化財
霊雲寺14

霊雲寺15

霊雲寺0_1

霊雲寺1_1

北宋の画家、李龍眠に倣った羅漢図で、元は京都の大徳寺に伝来していました。

「梵書阿字」 浄厳筆 江戸時代・17世紀 霊雲寺蔵
霊雲寺6

「阿」の字はすべての音声、文字、教えの基本だそうです。

「不動明王像」 徳川綱吉筆 元禄8年(1695) 霊雲寺蔵
霊雲寺13

綱吉の寄進した不動明王像で、葵の紋の付いた立派な箱に入っています。

「江戸名所図会」 齋藤長秋著 江戸時代・天保7年(1836)  東京国立博物館
霊雲寺5

宝井其角の句が添えられています。

大悲心院 花を見はべりて

  灌頂の闇よりいでてさくら哉 其角

霊雲寺での結縁灌頂を受けた後、目隠しを取った後の晴れと心の闇の晴れを詠んでいます。
芭蕉の高弟の宝井其角(1661-1707)も浄厳の灌頂を受けていたことが分かります。

霊雲寺の境内には桜の巨木があり、春には白みがかった花を咲かせます。

花0024 - コピー

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