「レオナルド×ミケランジェロ展」ブロガー特別内覧会 三菱一号館美術館
東京
chariot

丸の内の三菱一号館美術館で7月11日に開かれた、青い日記帳×「レオナルド×ミケランジェロ展」
ブロガー特別内覧会に行ってきました。
展覧会の会期は9月24日(日)までです。

レオナルド2-13-2017_001

展覧会ではレオナルド・ダ・ヴィンチとミケランジェロ・ブオナローティの素描や油彩、
手稿など約65点が展示されています。
特に、二人の素描を対比する形での展示が注目されます。

「弐代目・青い日記帳」主催のTakさん(左)がモデレーターで、
岩瀬慧学芸員(右)の解説を伺いました。
会場の写真は特別の許可を得て撮影しています。

レIMG_0332

左側の絵は「レオナルド・ダ・ヴィンチに基づく 聖アンナと聖母子」( 1501-1520年頃
油彩/板 フィレンツェ、ウフィツィ美術館) で、弟子(もしかするとサライ)が描いたものです。

レオナルド・ダ・ヴィンチ 「自画像(ファクシミリ版)」 
1515-1517年頃 赤チョーク/紙 トリノ、王立図書館

レIMG_0253

マルチェッロ・ヴェヌスティ(帰属) 「ミケランジェロの肖像」 
1535年以降 油彩/カンヴァス フィレンツェ、カーサ・ブオナローティ

レIMG_0243

レオナルド・ダ・ヴィンチ 『少女の頭部/「岩窟の聖母」の天使のための習作』1483-85年頃 
 金属尖筆、鉛白によるハイライト/明るい黄褐色に地塗りした紙 トリノ王立図書館

レIMG_0248

レオナルドは左利きだったので、ハッチング(細い平行線を重ねて引く表現法)の線は
右下向きになっています。
鼻や左瞼、左頬などには鉛白を施して明るくしています。
顎は細く、優し気な表情です。
金属尖筆は銀などの金属を芯にしており、鉛筆のように消せず、使うには高い技量を
要するので、素描も下描きを越えて、作品のfirst conceptを表すことになるそうです。

ミケランジェロ・ブオナローティ 『「レダと白鳥」の頭部のための習作』 1530年頃
 赤チョーク/紙 カーサ・ブオナローティ

レIMG_0244

ミケランジェロは右利きで、線を交差させるクロスハッチングも用いています。
題材のレダは女性ですが、モデルは男性なので、顎はがっしりしています。
彫刻家らしく、細かく陰翳を付けて立体感を出しています。

途中の展示室には記念撮影できる場所があります。

レIMG_0347

レオナルド・ダ・ヴィンチ 「髭のある男性頭部(チェーザレ・ボルジャ?)」 1502年頃 
 赤チョーク/紙 トリノ王立図書館

レIMG_0272

チェーザレ・ボルジャ(1475-1507)はミケランジェロと同年生まれの卓越した軍人・政治家で、
マキャベリにも称賛されています。
美男としても有名だったそうですが、死後に政敵のローマ教皇、ユリウス2世によって
ボルジャ家の人物の描かれた絵破棄されてしまったため、その姿は残っていません。
もしこの絵のモデルがチェーザレ・ボルジャだとすると、大変貴重な資料となります。

レオナルド・ダ・ヴィンチ 「大鎌を装備した戦車の二つの案」
1485年頃 ペンと褐色インクの淡彩、金属尖筆の跡/紙 トリノ王立図書館

レIMG_0368

レオナルドの手稿も展示されています。
レオナルドは自分を軍事技術者としても売り込んでいます。
車輪の縦の回転運動を横の回転に変え、刃を回して敵を倒そうというアイデアです。
バラバラに斬られた人体も描かれていて、歌舞伎の「暫(しばらく)」で、鎌倉権五郎景政の
大太刀の一振りで首を切り落とされた雑兵たちのようです。

2013年に東京都美術館で開かれた、「レオナルド・ダ・ヴィンチ展-天才の肖像」には
レオナルドの手稿が多数展示されていました。

「レオナルド・ダ・ヴィンチ展-天才の肖像」の記事です。


レオナルド・ダ・ヴィンチに基づく 「レダと白鳥」
1505-1510年頃 油彩/板 フィレンツェ、ウフィツィ美術館

フランチェスコ・ブリーナ(帰属) 「レダと白鳥」 (失われたミケランジェロ 作品に基づく)
1575年頃 油彩/板 フィレンツェ、カーサ・ブオナローティ

レIMG_0362

ミケランジェロの 『「レダと白鳥」の頭部のための習作』は右の「レダと白鳥」のための
素描と思われます。

ロンバルディア地方のレオナルド派の画家 「貴婦人の肖像」 1490年頃 
 テンペラ、油彩/板 ミラノ、アンブロジアーナ美術館

レIMG_0385

ルネッサンス特有の真横からの肖像画です。
全体的には様式的に描かれながら、表情には活き活きとした実在感があり、
宝石や真珠の輝き、金糸の刺繍なども精巧に描き出されています。
レオナルドをミラノに招いたミラノ公、ルドヴィコ・イル・モーロの宮廷の流行と
一致しているそうで、レオナルド自身の関与も考えられるそうです。

ミケランジェロ・ブオナローティ 「十字架を持つキリスト(ジュスティニアーニのキリスト)」
1514-1516年 大理石 バッサーノ・ロマーノ、サン・ヴィンチェンツォ修道院付属聖堂

レIMG_0399

レIMG_0402

7月11日から1階の展示室に展示されました。
この作品は通常も撮影可能です。
キリスト像の高さは2010mmあり、ミケランジェロのこれだけ大きな全身像が
日本で展示されるのは初めてです。
制作の途中で顔の部分の大理石に黒い筋が現れたため、制作が放棄され、
17世紀の彫刻家によって完成されています。
片足に重心をかけた姿勢の体躯部分はおそらくミケランジェロ、顔の表情は
後世の作だろうとのことです。
高橋館長によれば、キリスト像が全裸であることが際立った特徴ということで、
確かにまるで古代のギリシャ彫刻のようです。
ミケランジェロの代表作、「ダビデ像」も全裸ですし、ルネッサンス精神の
表れと言えます。

展覧会のHPです。


次回の展覧会は「パリ♥グラフィック ― ロートレックとアートになった版画・ポスター展」です。
会期は10月18日(水)から2018年1月8日(月)までです。

ロimg012

関連記事

【2017/07/13 19:56】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
comment
 
コメントを書く
コメントは承認後に公開されます。ご了承ください。
please comment















管理者にだけ表示を許可する

trackback
trackback url ↓
http://nekoarena.blog31.fc2.com/tb.php/3322-2c41a553

プロフィール

chariot

Author:chariot
東京のビルの多い街で暮らしています。

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

カテゴリー

ブログ内検索

月別アーカイブ

リンク

このブログをリンクに追加する

RSSフィード


| ホーム |