「戦国! 井伊直虎から直政へ」展 江戸東京博物館
両国
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江戸東京博物館では特別展、「戦国! 井伊直虎から直政へ」展が開かれています。
会期は8月6日(日)までです。
会期中、一部展示替えがありますので、ご注意ください。

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井伊直虎や彦根藩初代藩主、井伊直政など、戦国時代の井伊家を中心とした展示です。

「今川家式目」 戦国時代 明治大学博物館
「今川仮名目録」とも呼ばれ、今川氏親によって大永6年(1526)に制定された、
東国では最も古い分国法です。

「伝松下屋敷跡出土遺物」 戦国時代・16世紀 浜松市博物館
今川氏の陪臣だった松下氏の屋敷跡とされる遺跡から出土の陶磁器類です。
豊臣秀吉が藤吉郎時代に一時、松下之綱に仕え、秀吉はこの時の恩に報いるため、
之綱を大名に取り立てています。
出土品の中には藤吉郎が使った皿があるかもしれません。

「井伊直虎・関口氏経連署状」 永禄11年(1568) 
 蜂前神社・浜松市博物館保管 浜松市指定文化財

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直虎の花押の入った唯一の書状で、井伊谷の祝田(ほうだ)郷に宛てて
徳政令の実施を伝えています。
関口氏経は今川氏真の家臣で、直虎は今川氏真の発した徳政令の実施を
拒んでいましたが、今川氏の圧力に抗しきれずに実施しています。
蜂前(はちさき)神社はこの徳政令についての書状を何通も所蔵しています。
永禄11年は織田信長が足利義昭を奉じて上洛した年に当たり、永禄3年の
桶狭間の戦いで今川義元を討って東方の脅威の無くなった信長は美濃近江を攻略し、
上洛を果たしています。


会場は一部、撮影可能です。

「青葉の笛」 戦国時代 寺野六所神社 浜松市指定文化財
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井伊直政の父、井伊直親が信濃から井伊谷に帰る際に奉納したと伝えられています。
井伊直親は永禄5年、今川氏真に松平元康(徳川家康)との内通を疑われて、
誅殺されています。
松平元康は今川氏に属していましたが、桶狭間の戦いの後、今川氏の支配を脱し、
この年に織田信長と同盟(清州同盟)を結んでいます。

「井伊直盛木像」 江戸時代 井伊谷 龍潭寺
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井伊直盛は井伊直虎の父とされ、今川氏に属していましたが、今川義元と共に
桶狭間で織田信長に討たれ、龍潭寺に葬られています。
龍潭寺は臨済宗の寺院で、井伊家の菩提寺です。
自浄寺という名前でしたが、井伊直盛の戒名から龍潭寺と改められています。

「朱漆塗紺糸威縫延腰取二枚胴具足」 桃山時代~江戸時代初期 
 彦根城博物館 滋賀県指定有形文化財

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井伊直政の次男で彦根藩2代目藩主井伊直孝の鎧で、赤色に塗られ、
井伊の赤備えと呼ばれています。
赤備えは武田家の部将によって編成された、武装を赤色で統一した部隊で、
大坂の陣での真田信繁の部隊の赤備えは有名です。
武田家の旧臣たちを召し抱えた直政も部隊を赤で統一しています。
江戸時代の修復で威糸が黒糸から紺糸に替えられています。

「朱地井桁紋金箔押旗印」 桃山時代 彦根城博物館(井伊家伝来資料)
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縦276㎝もある大きな旗で、井伊家の替紋である井桁を金箔で表してあり、
関ヶ原の戦いで使用されたと伝えられています。
関ヶ原の戦いで井伊直政は島津義弘の軍勢を追撃した際に狙撃されて負傷、
落馬し、その傷が元で、翌々年に亡くなっています。


井伊直政と共に徳川四天王と呼ばれた、酒井忠次・本多忠勝・榊原康政・井伊直政の
鎧も展示されています。

「朱塗黒糸威二枚胴具足」 安土桃山時代 
 公益財団法人致道博物館 山形県指定文化財

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酒井忠次の鎧です。
酒井忠次は徳川家康の重臣で、子孫は出羽庄内藩主となっています。

「黒糸威胴丸具足」 安土桃山時代 個人・岡崎市委託 重要文化財
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本多平八郎忠勝の有名な鎧で、長篠合戦図屏風でもこの鎧を着けた姿が
描かれています。
隣に並んだ酒井忠次の鎧と比べても、忠勝は立派な体格をしていたことが
分かります。

「茶糸素懸威黒塗桶側五枚胴具足・鉢巻型兜」 安土桃山時代 
 榊神社・旧高田藩和親会管理 上越市指定文化財

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榊原康政の鎧で、兜は鉢巻をしたような形です。
榊神社は榊原家の領地だった上越市にある、榊原康政を祭神とする神社です。

「本多忠勝像」(重要文化財)も展示されています。
展示されている鎧を着て、肩に斃した敵を弔う大数珠を掛けた、いかめしい顔付きの肖像で、
絵師に9回も描き直させてようやく納得したというということです。

戦国の世を生き抜いた武将たちの息遣いを感じる展覧会です。

展覧会のHPです。

次回の特別展は、「徳川将軍家へようこそ」です。
会期は8月11日(金)から9月24日(日)までです。

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【2017/07/22 17:40】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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