「やきもの勉強会-大皿と小皿-」展 南青山 根津美術館
表参道
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南青山の根津美術館では企画展、「やきもの勉強会-大皿と小皿-」が開かれています。
会期は9月3日(日)までです。

大皿6-7-2017_009


食卓で使われる大皿や小皿、約100件の展示で、食文化との関連も紹介されています。

「青花花卉文皿」 景徳鎮窯 明時代 15世紀 重要文化財
カ002

直径60cmほどの大きな青花(染付)の皿で、明時代初期の永楽期(1403−25)に
官窯で宮廷用に焼かれたものと思われます。
出世を象徴する鶏頭などの植物が官窯らしく品良く描かれています。

「染付寿字文大皿」 肥前 施釉磁器 江戸時代 17世紀
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図案化した「寿」の字を吉祥文の菊が囲む、目出度い図柄です。
宴会の場を盛り上げたことでしょう。

「織部大皿」 美濃 施釉陶器 江戸時代 17世紀
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織部の特徴の緑釉を掛け、さまざまな模様を散らした、斬新なデザインです。

「赤絵五角小皿」 漳州窯系 施釉磁器 中国・明時代 17世紀
皿img049 (2)

銘々皿としても使える、セットの小皿です。
素朴で、のびのびした筆遣いで桃のような絵が描かれています。
漳州窯(しょうしゅうよう)は明から清時代に福建省の漳州に分布していた窯で、
赤絵などを生産し、輸出しています。

「染付蝶文小皿」 景徳鎮窯系 施釉磁器 中国・明時代 17世紀
皿img055

染付でさりげなく蝶と虫が描かれています。
縁を平らにしているところなど、日本からの注文品かもしれないということです。
景徳鎮では日本の茶人の好みに合わせた磁器も生産していたようです。

他に定窯の白磁、龍泉窯の青磁なども展示されています。

展示室5は舞の本絵巻の展示です。

舞の本絵巻は幸若舞(こうわかまい)の台本を読み物とし、さらに絵を添えて
絵巻物に仕立てたものです。
幸若舞は室町から江戸時代にかけて流行した舞の芸で、源平の戦いなどを
主題にした曲が多く、特に武家に好まれました。

「築島」(部分) 紙本着色 室町時代 16世紀
皿img049 (4)

平清盛が摂津国の大輪田泊に人口島の経が島を築くにあたって、
人柱を埋めたという伝説を題材にしています。
多くの人びとが人柱にしようと捕まえられ、檻に入れられている様子が
稚拙な表現で描かれています。

他に静御前を扱った「静」(室町時代 16世紀)や、義経の最期を描いた
「高館」(江戸時代 17世紀)が展示されています。

幸若舞の中では、織田信長が桶狭間に出陣する前に舞ったという「敦盛」が特に有名です。

  此時信長敦盛の舞を遊ばし候。人間五十年下天の内をくらぶれば、夢幻のごとくなり。
  一度生を得て滅せぬ者のあるべきか、と候て、螺ふけ、具足よこせと仰せられ、
  御物具召され、たちながら御食をまいり、御甲めし候ひてご出陣なさる。

                                                 信長公記

展示室6のテーマは「盛夏の茶事」です。

盛夏の茶事は酷暑を避け、「朝茶」や「夕ざりの茶事」など、早朝や夕方に開かれ、
光や気温の変化を楽しみます。

「蟹蓋置」  道斎作 青銅 江戸時代 天明7年(1787)
皿img049 (5)

展覧会のHPです。


次回の展覧会は企画展、「ほとけを支えるー蓮華・霊獣・天部・邪鬼―」です。
会期は9月14日(木)から10月22日(日)までです。

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【2017/08/17 20:09】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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