「サンシャワー:東南アジアの現代美術展 1980年代から現在まで」 六本木 森美術館
六本木
chariot

六本木の森美術館では、「サンシャワー:東南アジアの現代美術展 
1980年代から現在まで」が開かれています。
近くの国立新美術館との同時開催です。
会期は10月23日(月)までです。

両館でASEAN10か国、80組以上のアーティストの作品が展示されています。
サンシャワーとは天気雨のことで、東南アジアでよく起こる気象現象であり、
変化の多い東南アジアを表しています。

エントランスホールには巨大な象が吊り下げてあります。

サIMG_0165


会場は撮影可能です。

ズル・モハメド 「振動を、振動する」 2017年 作家蔵
サIMG_0167

小さなスピーカーからはシンガポールの高速道路近くで録音した音が出ていて、
シンガポールの喧騒を伝えています。

ジャカルタ・ウェイステッド・ アーティスト(JWA)
「グラフィック・エクスチェンジ」 2015年 作家蔵

サIMG_0170

JWAはジャカルタの商店の古い看板を譲り受け、代わりに新しい看板のデザインと
製品を提供しました。
集めた看板が展示され、交換の過程での商店主とのインタヴューのビデオも
放映されています。

リュウ・クンユウ (「私の国への提案」シリーズより)
 「文化遺産都市」 2009年 カザナ・ナショナル、クアラルンプール蔵

サIMG_0176

フォトコラージュの作品で、マレーシアの嘘っぽさもある発展を写しています。

 「そびえ立つ街」 2009年 作家蔵
サIMG_0182

ジョンペット・クスウィダナント 「言葉と動きの可能性」 2013年 森美術館蔵
サIMG_0183

インドネシアの学生運動、イスラム教徒のグループ、軍隊、政党の思想が書かれた旗が
吊り下がり、スハルト大統領の1998年の辞任演説が流れています。
独裁政権の終わりと新しい時代の始まりを祝う気持ちを表しています。

アディティア・ノヴァリ 「NGACOプロジェクト―国家への提案」 2014年 作家蔵
サIMG_0187

NGACOとはインドネシア語で、間違いや滑稽さ、でたらめさを表します。
目盛りの無い巻尺、ヒビの入ったヘルメット、割引価格に応じて小さくなるレンガなどが
NGACOブランドの製品です。
どこかいい加減なところに楽天的な気分があります。

リム・ソクチャンリナ 「国道5号線」 2015年 作家蔵
サIMG_0194

サIMG_0195

国道5号線はカンボジアのプノンペンと隣国タイを結ぶ幹線道路で、日本の援助で
拡幅工事が行われました。
道路沿いの家がスッパリ削り取られた様子を写しています。

トゥアン・アンドリュー・グエン
 「崇拝のアイロニー」 2017年 作家蔵

サIMG_0229

東南アジアに生息し、長寿や精力増強の効果があるとして密猟の対象となっている
センザンコウを祀っています。

 「警告」 2017年 作家蔵
サIMG_0227

サIMG_0223

サイとセンザンコウとドラゴンが人間に狙われている自分たちの現状を語り合っている
言葉がLEDの電光掲示板に表示されています。

バン・ニャット・リン 「誰もいない椅子」 2013-2015年 
 ポスト・ヴィダイ・コレクション、ホーチミン蔵
サIMG_0240

サIMG_0238

理容室の椅子はベトナム戦争時の北ベトナム軍戦闘機の操縦席、鏡には
元北ベトナム軍の軍人の客の髪を刈る元南ベトナム軍の軍人の理髪師が
映っています。
流れているのは、アメリカの南北戦争で愛する人を失った悲しみをうたった、
「The Vacant Chair」です。
1975年に北ベトナム軍によりサイゴン(現ホーチミン)が占領され、南ベトナムは
崩壊しています。


東南アジアの歴史と現在を捉えた、その活気とある種の混沌が伝わる、
大変刺激になる展覧会です。

展覧会のHPです。

関連記事

【2017/09/21 19:24】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
comment
 
コメントを書く
コメントは承認後に公開されます。ご了承ください。
please comment















管理者にだけ表示を許可する

trackback
trackback url ↓
http://nekoarena.blog31.fc2.com/tb.php/3352-1acaf334

プロフィール

chariot

Author:chariot
東京のビルの多い街で暮らしています。

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

カテゴリー

ブログ内検索

月別アーカイブ

リンク

このブログをリンクに追加する

RSSフィード


| ホーム |