「驚異の超絶技巧!-明治工芸から現代アートまでー」 その2
三越前
chariot

日本橋の三井記念美術館では特別展、「驚異の超絶技巧!
-明治工芸から現代アートまでー」が開かれています。
会期は12月3日(日)までです。
会期中、一部展示替えがあります。

9月16日に開かれたブロガーナイトの記事の2回目で、今回は現代アートの作品を
紹介します。

「驚異の超絶技巧!」の1回目の記事です。

現代作家の作品の多くは、この展覧会のために制作されています。
写真は特別の許可を得て撮影しています。

「origin as a human」 髙橋賢悟 個人蔵
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ネアンデルタール人のような頭骨が花で飾られています。
花を石膏で型取りし、焼いて出来た空洞にアルミニウムを流し込む技法で、
4万枚もの花びらを作ったそうです。

「鹿の子海老」 大竹亮峯 個人蔵
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大竹さんの自在(真中)は木製で、左右の2点と違って、脚だけで自立しています。

「自在蛇骨格」 満田晴穂 個人蔵
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骨格の自在という珍しい作品で、これも動くそうです。

「有線七宝錦蛇革鞄置物 反逆」 春田幸彦 個人蔵
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有線七宝を銅に施し、鞄にされた筈のニシキヘビが鎌首をもたげているという、
毒気のある形をしています。

「盛上七宝鰐革財布置物 無駄死に、無駄口、無駄遣い」 春田幸彦 個人蔵
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何とも面白い形で、有線七宝の上に釉薬を盛って焼き上げる、盛上七宝という
技法によって、革の凹凸感を出しています。

「一刻:皿に秋刀魚」 前原冬樹 個人蔵
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皿とサンマの食べ残しを一体で彫り出した一木造りで、油彩で彩色しています。
前原さんはプロボクサー出身で、その後、東京藝術大学油画科に入学したという、
ユニークな経歴の持ち主です。

「一刻:空き缶、ピラカンサ」 前原冬樹 個人蔵
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空き缶とピラカンサはそれぞれ一木造りで、金属と植物の質感を見事に表しています。

「飛翔」 大竹亮峯 個人蔵
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榧の一木造りで、藤の豆に留まっているセミの羽根は竹に和紙を貼ってあります。

「ソメイヨシノ」 橋本雅也 個人蔵
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猟師に同行し、仕留めた鹿の角や骨を使って造形しています。
鹿から花への転生です。

如庵の床の間には橋本さんの「タカサゴユリ」が活けてあります。
掛け軸は伝小野道風の継色紙です。

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「Arcadia」 稲崎栄利子 個人蔵
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会場におられた作者の稲崎さんによれば、磁土でパーツを一つ一つ成形し、
乾燥させるため、完成まで1年以上かかっているそうです。

「右心房左心室」 山口英紀 個人蔵
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左右を反転させた写真のように見えますが、細密な水墨画です。
右の道路には自動車が描いてあって、血液の流れになぞらえています。

「Map of the World (Dedicated to Unknown Embroiderers)」 青山悟 個人蔵
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刺繍画で、国名と国境を蛍光の糸で先ず縫い出し、その後に全面の地を
縫っています。
照明が消えると国市名と国境が浮かび上がります。

「しかみ改」 加藤巍山 個人蔵
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加藤巍山さんは仏師で、仏像彫刻が基本になっています。
三方ヶ原の戦いで武田信玄に敗れ、這う這うの体で浜松城に逃げ帰った徳川家康が、
この失態を忘れないようにと描かせた、「しかみ像」を基にしています。
「しかみ像」では困惑した情けない顔をしていますが、この木像はきりりとした表情です。

「Untitled (Soda crushed, Blue cap bottle) From the series
“PET” (Portrait of Encountered Things)」   臼井良平  個人蔵

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ペットボトルの水に見えますが、全部ガラスで出来ています。

「綿毛蒲公英」 鈴木祥太 個人蔵
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真鍮の細い線を束ねてタンポポの綿毛を作り出していて、
金属で風を表現しています。

「流刻」 本郷真也 個人蔵
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鉄板を貼り合わせたオオサンショウウオにはずっしりした存在感があります。

残念なことに、佐野藍さんと更谷富造さんの作品の写真を撮り損ねてしまいました。


どれも文字通り、超絶技巧を駆使していて、紹介し切れない質と量です。
特に現代作家の作品は見逃せない、貴重な展示です。
細かい細工が多いので、単眼鏡を持って行くとよいでしょう。


次回の展覧会は特別展、「国宝雪松図と花鳥―美術館でバードウォッチングー」です。
会期は12月9日(土)から2018年2月4日(日)までです。

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【2017/09/19 17:09】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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