「典雅と奇想―明末清初の中国名画展」 六本木 泉屋博古館分館
六本木1丁目
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六本木の泉屋博古館分館では特別展、「典雅と奇想―明末清初の中国名画展」が
開かれています。
会期は12月10日(日)までです。
11月2日にブロガー内覧会が開かれたので、参加してきました。

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野地耕一郎館長の挨拶の後、板倉聖哲東京大学東洋文化研究所教授の
ギャラリートークを伺いました。

写真は特別の許可を得て撮影しています。 

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明時代末期から清時代初期(16世紀後期から18世紀初頭)にかけての混乱期から
異民族による支配の始まる時代は画家たちにとっても大きな変化の時代だったと
いうことです。

従来の絹地ばかりでなく、さまざまな紙を使うようになり、墨の濃淡や着彩、
かすれを工夫して、絵画表現の幅を広げています。

明清交替期にあって明の遺臣たちは、清に抵抗する者、出家や隠遁を選ぶ者、
清に仕える者などに分かれますが、その生き方の違いと彼らの画風の間に明確な
関連性は認められないということで、それも面白いところです。

日本にはこの時代の名品が多く残されており、それは20世紀初めの清の滅亡に際し、
美術品の西欧への流出を危惧して日本人が購入を進めたことにもよるそうです。
また、西洋からポスト印象主義が日本に伝えられた時期であり、明末清初の絵画に
ポスト印象主義に通じるものを見出していたということです。

展覧会では人気の八大山人(1626~1705)の「安晩帖」(重要文化財)も展示されています。

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八大山人は明の王室の子孫で、隠遁の生き方を選びましたが、中国絵画には珍しい、
戯画的な描き方の出来る人で、その自由さが日本人の感性に合っているようです。
「安晩帖」は20図の冊子なので、ほぼ日替わりで画面替えされ、「魚図」は11月9日から
11日、「猫図」は18日から21日の展示です。
他の画帖も細かく展示替えされます。

それぞれの絵には丁寧な解説が添えられ、作品の見所がわかるようになっていて、
なかなか興味深い展覧会です。


12月10日(日)まで、世田谷の静嘉堂文庫では「あこがれの明清絵画~日本が愛した
中国絵画の名品たち~」が開かれています。
こちらの展覧会との連携企画で、片方のチケットを持参すると入館料が200円引きになります。
チラシを並べると、沈南蘋の猫が八大山人の魚を狙っているようにも見えます。

img360.jpgimg359.jpg


展覧会のHPです。


次回の展覧会は生誕150年記念特別展、「木島櫻谷 Part1 近代動物画の冒険」です。
会期は2018年2月24日(土)から4月8日(日)までです。

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【2017/11/04 18:02】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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