「八木一夫と清水九兵衞 陶芸と彫刻のあいだで」展 虎ノ門 菊池寛実記念智美術館
神谷町
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虎ノ門の菊池寛実記念智美術館では「八木一夫と清水九兵衞 陶芸と彫刻の
あいだで」展が開かれています。
会期は12月3日(日)までで、会期中、一部展示替えがあります。

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ともに京都東山の五条坂で戦後の復興期に新しい陶芸に挑戦した、八木一夫
(1918-1979)と清水九兵衞(1922-2006)の展覧会です。


八木一夫は陶芸家、八木一艸の子で、1948年に鈴木治、山田光らと走泥社を結成し、
オブジェ焼と呼ばれる、用途を持たない陶磁器に取組んでいます。

八木一夫 「ザムザ氏の散歩」 1954年 個人蔵
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代表作で、ロクロ成形の輪と円筒で、虫のようなオブジェを作っています。
ザムザ氏とはカフカの小説、「変身」の主人公、グレゴール・ザムザのことです。
虫に変身したザムザはとても散歩などする気分では無かったはずで、ユーモラスな
題名の付け方です。

八木一夫 「踊り」 1962年 京都国立近代美術館
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黒陶による作品で、瓦や土製のコタツをヒントにしています。
八木一夫は1957年頃から黒陶を手掛けたそうで、どれもつやつやとして
存在感があります。

八木一夫 「頁1」 1971年 現代陶芸美術館
八木img362 (3)

陶製で、本の形を模しています。

どの作品も従来の陶磁器の概念を越えた、独創的な形をしていて、
陶による彫刻になっています。


清水九兵衞は名古屋出身で、東京藝術大学美術学部鋳金科に入学し、
在学中に六代清水六兵衞の養子となり、陶芸を始めています。
その後、1967年には陶芸を止めて抽象彫刻に進みますが、1981年に
七代清水六兵衞を襲名して、陶芸を再開し、彫刻も引き続き行なっています。

清水九兵衞 「花器」 1955年 東京国立近代美術館
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花器とありますが、器というよりオブジェになっています。

清水九兵衞 「層容」 1957年 東京国立近代美術館
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四角い枠のような形がどっしり重なり、金彩が渋く光っています。

清水九兵衞 「花陶容」 1987年 京都市美術館
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金属のような風合いの花器ですが、陶器です。

他にアルミニウムなどのオブジェも何点か展示されています。


二人が戦後に開拓した、彫刻のような新しい陶芸の広がりと面白さを味わえる展覧会です。


次回の展覧会は生誕150年記念特別展、「木島櫻谷 Part1 近代動物画の冒険」です。
会期は2018年2月24日(土)から4月8日(日)までです。


展覧会のHPです。

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