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「宋磁―神秘のやきもの」展 出光美術館
日比谷・有楽町
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丸の内の出光美術館では「宋磁―神秘のやきもの」展が開かれています。
会期は6月10日(日)までです。
会期中、一部展示替えがあります。

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中国の宋時代(960 - 1279)に活動した各窯の作品の紹介です。
青磁・白磁などの単色釉が多く、古代の青銅器を模した陶磁器や、掻き落とし、
鉄絵などの絵付陶磁なども見られます。

「白磁長頸瓶」 金時代 定窯
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定窯は河北省保定市曲陽県澗磁村にあった窯で、唐代から金代まで続いています。
石炭を燃料にした焼成によるクリーム色の白磁で有名です。
金(1115 - 1234)は中国北部に興り、1127年には北宋を滅ぼしています。

「褐釉刻花牡丹文梅瓶」 金時代 磁州窯系 重要美術品
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磁州窯は華北一帯の民窯の総称です。
灰褐色の地に白化粧を掛け、文様を彫った後、褐釉を掛け、焼成しています。
胴の上下は牡丹文、中は七宝つなぎのような文様です。

「白地黒搔落鵲文枕」 北宋時代 磁州窯 
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陶の枕は磁州窯の特産です。
白化粧土の上に掛けた黒土を削って絵にしています。
下の方に釉薬が掛かっていないのは、枕を立てて焼成したためです。

「白地緑彩草花文瓶」 遼時代 乾瓦窯
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遼三彩とも呼ばれる彩色陶器で、のびやかに草花が彫られています。
日本ではこの絵柄は葱坊主と呼ばれ、珍重されたそうです。
遼(916 -1125)は内モンゴルに興った契丹人の王朝で、中国北部を支配しましたが、
金に滅ぼされています。
乾瓦窯は遼が華北の陶工を連れてきて築かせた窯です。

「青磁刻花牡丹文壺」 北宋時代 耀州窯
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高さ10.2㎝の小さな壺です。
耀州窯は陝西省銅川市黄堡鎮にあった窯で、唐代から金代まで続いています。
北宋時代はオリーブグリーンと呼ばれる緑色の釉が特徴で、片切彫りという技法で
牡丹を彫っています。

「青白磁獅子鈕蓋水注」 北宋時代 景徳鎮窯
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青白磁は白磁の一種で、釉薬にわずかに残る鉄分によって青みがかっています。
西方の銀器を模していて、取っ手も注ぎ口も細く、繊細な印象です。
景徳鎮窯は江西省にあって、現代まで続く中国を代表する窯で、特に青白磁が有名です。

「青白磁刻花蓮花文深鉢」 北宋時代 景徳鎮窯
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薄い青色に濃淡が付いて、立体感が強調されています。
青白磁は彫文様や型押文様の素地にかけた釉の厚い部分の青みが濃くなるので
青影(いんちん)と呼ばれます。

「青白磁刻花牡丹唐草文吐魯瓶」 一対 北宋時代 景徳鎮窯
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唐の詩人、李白が携えていたという酒瓶に似ているので、太白尊形(李白の酒瓶形)と
言われる形です。
一面を繊細な牡丹唐草文が覆っています。
 
「青磁浮牡丹不遊環耳瓶」 南宋時代 龍泉窯
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古代青銅器の形を模していますが、耳に付けた環は釉薬によって器に
貼り付いて動かないので、「不遊環」の名が付いています。
龍泉窯は浙江省龍泉市周辺にあった窯で、南宋から元代に青磁を生産していました。
澄んだ青色の、貫入(釉薬のヒビ)のほとんど無い器体が特徴です。

「青磁碗」 南宋時代 龍泉窯
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径11.3㎝の小さな碗で、口縁のすぐ下をややすぼめ、口縁を広げています。
高台の部分は釉薬を剥ぎ取ってあります。

「青磁下蕪瓶」南宋時代 南宋官窯 重要文化財
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ふっくらとした形の青磁の瓶です。
藤色をした貫入が適度にあって、景色になっています。
官窯(宮廷の窯)の製品だけあって、上品な姿です。

展覧会のHPです。


次回の展覧会は、「人麿影供900年 歌仙と古筆」展です。
会期は6月16日(土)から7月22日(日)です。

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【2018/05/12 19:08】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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