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「エッシャー展 奇想版画家の謎を解く8つの鍵」 上野の森美術館
上野
chariot

上野の森美術館では、「ミラクル エッシャー展 奇想版画家の謎を解く8つの鍵」が
開かれています。
会期は7月29日(日)までです。

エッシャーimg488 (1)


版画家、マウリッツ・エッシャー(1898-1972)の生誕120年を記念しての展覧会で、
イスラエル博物館の所蔵する作品、約150点が展示されています。
イスラエル博物館はエルサレムにあり、死海写本の所蔵で有名です。

エッシャーはさまざまな版画の技法を使って、実際にはあり得ない構造の建築や、
同じ形の図形をタイルのように並べて平面を埋める作品で知られています。

会場では作品が「科学」「聖書」「風景」「人物」「広告」「技法」「反射」「錯視」の
8つに分類して、展示されています。

「椅子に座っている自画像」 木版 1920年
エッシャーimg488 (5)

エッシャーはオランダに生まれ、イタリアやスイスなどで活動しています。
若い時の自画像で、下から見上げた極端な短縮図法を使って、ちょっと
ふてぶてしい感じに描いています。

「カストロヴァルヴァ、アブルッツィ地方」 リトグラフ 1930年
エッシャーimg488 (4)

カストロヴァルヴァはイタリア中部の岩山の上にある、小さな村です。
緻密に描かれた風景には抒情性を排した迫力があり、特に浮かぶ雲の描写が
印象的です。

「対照(秩序と混沌)」 リトグラフ 1950年
エッシャーimg488 (6)

エッシャーは科学への関心が深く、結晶構造にも興味を持っています。
金属、ガラスや陶器、紙など、いろいろな材質を表現しようとしています。

「発展Ⅱ」 多色刷り木版 1939年
エッシャーimg488 (2)

小さな形が次第に大きくなるとトカゲのような形に変わっていきます。
エッシャーはスペインのアルハンブラ宮殿を2度訪れて、タイルのモザイク模様に
感銘を受けています。

「滝」 リトグラフ 1961年
エッシャーimg488 (3)

エッシャーの特徴の、実際にはあり得ない形の建築を描いていて、
水路を流れる水が同じ高さの筈の所に滝になって落ちています。
何回見ても不思議な画面で、うまくだましているものだと思います。
ただ、エッシャーはだますというより、視覚というものの不思議さ、面白さを
追求しているようです。

エッシャーの作風は理知的で、作品を観ていくと、いろいろ考えて造っていることが
分かり、興味深いものがあります。

人気のある展覧会で、来館者も多いのですが、会場は狭く、作品はサイズも小さいので、
混雑状況を確認して行かれることをお勧めします。

展覧会のHPです。


絵本作家の安野光雅さん(1926~)のデビュー作の「ふしぎなえ」は
エッシャーの作品に感銘を受けて制作したものです。

(参考)
「ふしぎなえ」より 1968年 福音館書店
安019

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【2018/06/14 20:55】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(2) |
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  • こんにちは。
  • 安野さんの作品は絵本なので、おだやかなものになったのでしょう。
    作風自体、かなり違いますね。

    【2018/06/17 18:27】 url[chariot #/8nqih4Y] [ 編集]
  • 不思議な絵
  •  エッシャーに比べるとひねりが足りない。煙突掃除の先っぽが予想外の所から出てくるくらいの茶目っ気が欲しかった。

    【2018/06/17 15:30】 url[miss.key #eRuZ.D2c] [ 編集]
    please comment















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