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「渡辺香奈展 Perfect Blue」 銀座 日動画廊
銀座
chariot

銀座の日動画廊では6月26日(火)まで、「渡辺香奈展 Perfect Blue」が
開かれています。
日曜日は休廊です。

渡辺img481 (3)


渡辺香奈さん(1980~)は岩手県出身で、花や女性を勢いのある動きの中で
描いています。
2012に文化庁海外研修としてスペインに留学し、2014年までベラスケスなど
スペイン絵画を学んでいます。

「Perfect Blue」 M100
渡辺img481 (1)

作品は新国立劇場のバレリーナの方にポーズを取ってもらったそうで、腕を伸ばした
背中の鍛えられた筋肉も描き出しています。
画面を横にすると、葛飾北斎の「神奈川沖浪裏」にも似ています。
本の絵は、ホセ・デ・リベーラの「隠者の聖パウロ」の一部で、生を表すパンには
光が当たり、死を表す頭骸骨は陰になっています。

渡辺さんによれば、自分が青一色の世界に居れば、青色を意識せず、赤色など
別の色をを見て初めて自分の青色に気付く、ということを描いています。
これはスペインの文化に触れることで、今までの自分の持っていた日本の文化と
いうものを客観的に意識したことに始まるそうです。
スペインの画家たちは、近所の土を絵具に混ぜて特有の色彩を出すなど、
油彩というものを使いこなしていて、教科書的な日本の描き方とはかなり違うことに
驚いたそうです。

「Perfect Magenta」 F130
わimg501 (3)

赤の世界の中に青が少し入っています。
折り紙の蝶は、外からちょっと見ただけではたその場所の良い所だけが見えることを
表しているそうです。
実際にそこで暮らすと、現実の姿が見えてくるもので、それは本物の蝶で表します。
ダリアはメキシコ原産で、スペインを通じてヨーロッパに伝わった花です。

「Perfect Magenta」 F8
わimg501 (2)

本の絵は、ムリーリョの「小鳥のいる聖家族」の一部です。

「La Paciencia」
渡辺img481 (4)

Pacienciaは忍耐という意味です。
渡辺さんとしては珍しい、左右対称に近い構図で、腕を後ろにそらした肩の筋肉の
盛り上がりが強調されています。
本の絵はスルバランの「神の子羊」です。

「一輪を花束にして」 M8
渡辺img481 (2)

一輪の花の、蕾から開花して枯れていくまでを一つの画面に描いています。
人の人生の一つ一つの場面に似ているように思えるとのことで、時の流れを
意識しています。
小品ですが、椿の花がこちらに向かってあふれ出してくるような迫力があります。

「一輪を花束に」 M4
渡辺img500


渡辺さんの作品には、外に向かって大きく広がっていく、運動性、躍動感があり、
バロック的と言えます。

2015年に日本橋三越本店で開かれた「渡辺香奈 洋画展」の記事です。

2011年に日動画廊で開かれた「渡辺香奈展 流れにめぐるものたちへ」の記事です。

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【2018/06/19 20:45】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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